奇数・偶数で交替出店、「グリーンカード」経営
ここ数年、道路を占拠して行う経営活動、許可証なしで行う経営活動は景観の悪化や食品の安全性の問題などを引き起こすため、屋台経済はこれまでずっと地方政府に歓迎されていなかった。しかし現在、地方政府は屋台経済を再開すると同時に、起こる可能性のある各種のリスクや問題についても対応する政策を打ち出し、特定エリアの制定から、屋台エリアの安全・予防、業者や屋台オーナーの衛生管理まで、さまざまな手を打ち出した。
合理的で有効な管理を通じ、屋台経済はもしかしたら経済的価値を創造するだけでなく、都市のソフトパワーを構成する要素になる可能性もある。
全国人民代表大会(全人代)の代表を務める楊宝玲氏は、「各地の状況に合わせて適切な措置を取り、屋台経済の活力を最大限に発揮すると同時に、統一的な屋台経済の参入許可基準、経営資格・条件、商品の市場進出の手続きを制定し、資格証明書や許可証を発行するなどのやり方で、屋台経済とその従事者に合法的な地位を与えるべきだ」と提起した。
これまでの実施過程での道路を占拠して行う経営活動がもたらす交通や食品の安全性に関する一部のリスク、街の景観と環境や衛生に及ぼす影響などの問題を効果的に規範化するために、成都は先月28日に「都市管理の『8項目メカニズム』を構築しソフトマネジメントサービスを深化させて『6つの保障』任務の着実な実施に助力を提供することに関する意見」を発表し、「一時的に道路を占拠して屋台を出す時はどこに出してよいか。いつ出してよいか」といった問題に答えた。
屋台経済を規範化するため、奇抜なやり方を打ち出す地方もある。例えば、成都市武侯区では、屋台オーナーの手元に番号入り「グリーンカード」がある。カードには経営場所と営業時間が明記され、責任と義務も明確に記されている。オーナーの1人は、「このカードを受け取ってから、自分の衛生状態に責任をもつ必要があるし、好き勝手に店を出すわけにはいかない」と話した。
河南省鄭州市は日付で出店を規制する。同市は先月30日に健康路の夜市を復活させたが、感染症対策のため、人の流れを規制する以外に、店側には奇数番号と偶数番号で出店を規制する措置を取り、奇数日には奇数番号の屋台、偶数日には偶数番号の屋台が出店し、屋台同士の間隔は2メートル以上空けることとした。
鄭州市では、「今回の政策は、時代の流れに応じて変化したものだが、関係方面が考え直したり、働き方を変えたりする契機にならないとも限らない。活気と秩序は両立できる」という声も上がっている。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年6月3日