チョモランマ標高測量が5つの面で技術的進展、北斗が「デビュー」へ

人民網日本語版 2020年05月08日14:08

2020チョモランマ(エベレスト)標高測量登山隊の隊員35人が7日午後5時30分、標高6500メートルのキャンプに無事到着した。それより前に隊員らは6日昼に標高5200メートルのチョモランマ・ベースキャンプから出発し、予定通り6日夜に順調に標高5800メートルのキャンプに到着した。環球時報が伝えた。

中国・ネパール国交樹立65周年に当たる今年は、自然資源部(省)は外交部(外務省)、国家体育総局、西蔵(チベット)自治区政府と2020チョモランマ標高測量を企画した。今年はまた人類初の北稜ルートからの登頂成功60周年で、中国がチョモランマの標高を初めて正確に測量し発表してから45周年でもある。今回のチョモランマ標高測量には重要な歴史的意義がある。

チョモランマ標高測量の中核となるのは、正確な標高測量だ。これは国の測量科学技術の発展水準を示す総合的な測量プロジェクトでもある。新中国成立後、中国のチョモランマ測量は従来の大地測量技術から総合的な現代大地測量技術への変化を経験した。チョモランマの測量は毎回、中国の測量技術の継続的な進歩を示し、中国の測量技術の最高水準を示している。

今回のチョモランマ標高測量活動は重点的に、(1)北斗システムによる測量を展開する(2)国産測量計器・装置を全面的に使用する(3)航空重力技術を応用し、測量の精度を向上させる(4)実景3D技術を活用し、チョモランマの自然資源状況を直観的に表示させる(5)測量隊員が登頂、観測し、信頼できる測量データを取得する―という5つの面で技術革新・進展を実現する。

自然資源部第一大地測量隊の李国鵬隊長は「2005年の当時、GNSS衛星測量は主にGPSを利用していた。今年は米国のGPS、欧州のガリレオ、ロシアのグロナス、中国の北斗という世界4大測位衛星システムを利用し、そして北斗のデータを中心とする」と述べた。

「北斗システムをチョモランマ標高測量プロジェクトに使用するのは今回が初めてだ。登頂し測量する際に、頂上のGNSS受信機は北斗システムとチョモランマ地区及び周辺のGNSS観測ネットワークを利用し同時観測を行う。それと共に関連地域の地殻運動も観測できる」と李氏。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年5月8日

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