中国の2大世界級シールドマシンがラインオフ

人民網日本語版 2020年05月12日10:51

中国の国産シールド・TBMメインベアリングリダクションギアの工業試験成果が10日、発表された。第1弾となる国産化6メートル級汎用シールドの直径3メートルのメインベアリングリダクションギアが試験・検査に合格した。これは中国のシールド中核部品の国産化に新たな、重大な進展があったことを意味する。経済日報が伝えた。

全断面トンネル掘進機(シールドマシン)の「心臓」と呼ばれるメインベアリングは、シールドマシンの稼働中のメインペイロードを担い、カッタービット駆動システムの重要部品だ。中国のシールドマシンのメインベアリングは長期的に輸入品に依存していた。中国中鉄は2015年7月24日、国内メインベアリングリダクションギア技術に強い企業と協力し、工業モデルチェンジ・アップグレード国家基礎教科プロジェクトの申告を行った。シールド・TBMメインベアリングリダクションギア工業試験プラットフォームの建設を担当し、国産メインベアリングリダクションギアキーテクノロジーの研究及び工業試験を展開した。

2018年6月に製造、組立、調整を完了したTBMメインベアリングリダクションギア工業試験プラットフォームは、十分なリサーチと論証を経て、2018年7月12日に正式に試験を開始した。無負荷試験、均等負荷試験、加速試験の3段階を経て、2019年6月30日にメインベアリングリダクションギアの1万時間の耐用期間試験を終えた。使用中のコンディションは良好で、各種パロメータ・指標が正常だった。国産メイン駆動インバータと排気量500cc油圧ポンプの性能が安定し、高い信頼性を示した。

メインベアリングとリダクションギアの内部の検査を踏まえ、評価・審査専門家は今年4月、試験プラットフォームの装荷方法と試験の結論を認可した。地下鉄シールドマシン用の国産メインベアリングリダクションギアの関連性能が基準と要求に合致することを確認した。これは中国のシールド・TBM中核部品の国産化に新たな、重大な進展があったことを示し、輸入部品への依存を効果的に弱めることができる。

世界初の鉱業用小カーブ半径全断面硬岩掘進機が同日、中国中鉄工程装備集団シールド総組立ラインでラインオフした。設備は貴州省四季春炭鉱で使用される。これは同社がトンネル掘進機分野の研究開発で、より新しく、より精密で、より先進的で、より幅広い方向に絶えず邁進していることを示すものだ。

中国中鉄が独自開発した国内最大直径(9.83メートル)の開放型トンネルボーリングマシン「雲嶺号」が5月8日、ラインオフした。この設備は雲南省中部の引水プロジェクトに使用される。そのラインオフにより、国産硬岩掘進機の直径の記録が再び更新され、中国のトンネル掘進機の研究開発・製造の水準のさらなる向上が示されている。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年5月12日

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