出水期に入り、長江中・下流地域が苦しめられている。荊楚の地・湖北省は数回にわたり大雨に見舞われており、深刻な洪水災害が発生していることで、人々は再びここに注目している。
湖北省ではなぜ洪水が多発するのだろうか。川と湖の関係はどれほど複雑なのだろうか。

7日午前9時、長江漢口ステーションの水位が27.31メートルに達し、今年初めて警戒水位を超えていた。武漢の漢口江灘にある彫像の大半が川の水に埋没した。写真は中国気象局より。
中国は6月に全面的に、本格的な出水期に入り、大雨が5回も続けざまに発生した。湖北地区の6月の降水量は1961年以降で最大となった。この降水量を換算すると約530億立方メートルになり、太湖12個分に相当する。
湖北省というとすぐに思い浮かぶのは、広々とした長江、あちこちに点在する湖沼、江漢平原だろうが、湖北省周辺の山々を思い浮かべる人は少ない。湖北省の地理的な環境を正確に描写すれば、盆地ということになる。
湖北省は長江中流に位置し、3方を山に囲まれており、江漢平原を抱いている。南側が開かれた不完全な盆地の形になっている。西の山間部は全国地勢第2段階東縁の一部で、山の間の谷が深く、江漢平原と比べると非常に険しい地勢だ。

このような地勢により、長江及び両湖平原で湖北省の洪水と湖南省の洪水がぶつかる。両省が一つに合わさり、皿形の盆地を形成し、そこを長江が横断する。洪水は湖北・湖南の省境にある城陵磯という1つの出口から流れ出すしかない。
独特な流域の形状と複雑な川と湖の関係は、「両湖地区」(湖北省と湖南省)で洪水災害が発生するそもそもの要因だ。
「千湖の省」と呼ばれる湖北省の湖沼の総面積は2983.5平方キロメートルで、面積6.7ヘクタール以上の湖沼は800以上。長江が省を横断しており、省内の長江本流は長江全長の3分の1以上を占めている。長江は第2段階東縁から勢いよく下り、地勢が低く窪んでいる江漢平原、洞庭湖平原を流れる。川が曲がりくねり、水がスムーズに流れないうえに、数多くの支流があるため、出水期に入り降水量が増えると、洪水災害が起きやすくなる。
特殊な地理的位置、広く分布する河川と湖沼、さらに連日の雨により、今年の湖北省は確かに新たな試練を迎えている。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年7月10日
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