中国とフィンランドの共同研究プロジェクトにより、オーツ麦とライ麦ぬかの食物繊維が腸内の有益微生物の成長を促進するメカニズムが明らかになった。人民日報が伝えた。
これまでは食物繊維が腸内菌の機能改善を起こし腸内環境を整えることが知られていたが、具体的な調整及び代謝のルートやメカニズムについては多くが不明だった。この東フィンランド大学、フィンランド国立技術研究センター、香港大学生物科学学院が共同で実施した研究は、オーツ麦とライ麦ぬかの食物繊維の補給後に腸内菌が生む代謝産物の差、及び宿主と代謝において発生する異なる相互作用を確認した。
研究によると、オーツ麦は胆汁酸受容体の機能に影響を及ぼし、ライ麦ぬかは胆汁酸の分泌プロセスを変える。これによりさまざまな方法により体内のコレストロールの代謝を改善する。両者はいずれも脂肪肝などの疾患と関連する肝臓の炎症を軽減し、体重増加を抑制することができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年7月16日