冷えたビールで暑さをしのげるか?最適な温度は?

人民網日本語版 2020年07月10日10:26

熱波の到来に伴い、多くの人、特に男性はよく冷えたビールで暑さをしのごうとする。冷えたビールを飲めば一時的に爽快感を味わえるが、以下に書かれているような点に注意しないと逆効果になり、健康を損ねる可能性が高い。科普中国が伝えた。

まず、冷えたビールで本当に暑さをしのげるのだろうか。実際にはそうではない。ビールは主に麦芽の糖化・発酵により醸造されるものだが、麦芽そのものには涼しくなる効果はない。むしろ飲み過ぎることで脾臓と胃の機能が弱まり、口臭や下痢、食欲不振などの症状を誘発する。そのため「冷えたビールで暑さをしのげる」というのは、単に冷たいことによるうわべの現象であり、根本的に暑さをしのぐ効果はない。

それでは、冷えたビールの最適温度はどの程度だろうか。爽快感を得るためキンキンに冷やす人が多いが、これはビールそのものの甘い味わいを損ねるだけでなく、体に負荷をかける。冷えたビールの最適温度は5-10度で、冷えすぎるとビールのタンパク質が分解され、栄養価が損なわれる。またビールの各種成分のバランスが乱れることで味に影響が出る。最も重要なのは、ビールの温度が低すぎることにより胃腸の温度が急激に低下し、十二指腸内の内圧が上がることだ。深刻な場合は胃腸の疾患を誘発し、さらには急性膵炎を引き起こすこともある。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年7月10日

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