呉尊友氏、「武漢、大連、北京のコロナ感染状況には共通の問題」

人民網日本語版 2020年07月30日14:53

中国疾病予防管理センター疫学首席専門家の呉尊友氏は7月29日、今回の遼寧省大連市の感染状況について説明した際、「湿度が高く低温の環境は新型コロナウイルスの生存に適している」と述べた。

呉氏は、「北京市の感染状況と大連市の感染状況で相似しているのは、いずれも海産物の加工・販売と関連している点だ。北京の新発地卸売市場で感染が起こった後、すぐに武漢華南海鮮市場を連想したのも、海産物販売エリアと関連によるものだ。こうした一連の状況が示しているのは、どのケースにも湿度が高く低温という共通した環境があり、ウイルスの生存に適していたという点だ。ウイルスによる汚染があると、そのウイルスは一部に集まって増え、しかも死滅しにくいため、こうした場所に伝播リスクを生じさせる」と説明した。

また、汚染された環境では、洗浄などの作業で発生するエアロゾルによって作業者が感染することもある。作業者が感染した後でまた環境を汚染すると、混合型の伝播モデルとなる。海産物の販売・加工をする場所では、特に新型コロナウイルス感染症の予防に気を付けるべきだとした。

呉氏はさらに、「全国的にも、こうした環境に対する検査と管理、特に換気を強化すべきだという注意喚起になった。武漢華南海鮮市場や北京新発地市場の最大の問題は、換気が不十分だった点だ。もし換気の問題が解決されれば、リスクは下がるだろう。大連のこの海鮮加工工場も換気が不十分という問題があった」と述べた。(編集AK)

「人民網日本語版」2020年7月30日

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