ジンバブエ初の「中国基準」を採用した新型コロナウイルス診療病院となる尚東病院(HealthPoint Medical Center)が23日開業し、新型コロナウイルス患者を受け入れた。新華社が伝えた。
ジンバブエ初の「中国基準」を採用した新型コロナウイルス肺炎診療病院となる尚東病院が23日に開業(写真・中央テレビニュース)。
同病院には現在50人以上の医療従事者がおり、ベッド数は50床で、今後80床まで増やす予定。集中治療室(ICU)には、中国から調達した人工呼吸器やモニターなどの医療設備が揃っている。また、中国からのジンバブエ支援医療チームが医療従事者に対し研修を行っている。
ジンバブエ大統領府で中国からの寄贈物資を確認するジンバブエのムナンガグワ大統領と在ジンバブエ中国大使館の郭少春大使ら(新華社)。
尚東病院の責任者である李伝宇氏によると、同病院は現地の法律法規と医学倫理を遵守したうえで、中国の病院のオペレーション規範に基づいて新型コロナウイルス患者の治療を行う。初期には新型コロナウイルス指定診療病院として運用されるが、感染状況の収束後は状況を見て他の専門病院に変える予定だという。
7月22日、ジンバブエの首都ハラレの尚東病院で、ジンバブエ支援中国医療チームのメンバーが行った病院医療従事者向けの講座(撮影・陳雅琴)。
李氏は、「病院はわずか3ヶ月ほどで完成した。開業準備期間には、在ジンバブエ中国大使館と中国国内関連当局から大きな支援を得たおかげで、国際物流がスムーズでない中、最も速いスピードで医療設備がジンバブエに到着した。5月にジンバブエを訪れた中国の感染症対策専門家チームも病院視察に訪れ、多くの建設的意見を述べた」としている。
ジンバブエの首都ハラレにある尚東病院の外景(7月17日撮影・陳雅琴)。
新型コロナウイル感染状況の影響で、ジンバブエでは今年3月30日から現在まで全国で国家封鎖状態が続いている。現地時間21日の時点で、ジンバブエ国内の新型コロナウイルス感染者は1713人に達し、うち死者が26人、治癒した人が472人となっている。(編集AK)
ジンバブエの首都ハラレにある尚東病院内部の様子(7月17日撮影・陳雅琴)。
「人民網日本語版」2020年7月24日