新型コロナ対策が常態化する中、現在まですでに3億人近い学生が学校へ

人民網日本語版 2020年09月01日14:54

中国全土の小中高校、大学及び幼稚園が秋の新学期を迎えるにあたり、3億人近い学生が時期をずらして学校へと戻り始めている。

中国教育部(省)の情報によると、現時点で、中国全土31省(自治区、直轄市)と新疆生産建設兵団はすでに秋の新学期開始日を明確にしており、時期や対象者を分けるなどピークをずらした形で新学期がスタートする。

各地の小中高校や、託児機関、大学など高等教育機関の新学期開始はほぼ8月15日から10月10日の期間に設定されている。

湖北省武漢市では、今年9月、計2842の小中高校と幼稚園が新学期を迎える。武漢市教育局の統計によると、9月、武漢では267万4600人の学生が新学期を迎えるほか、1482の民営訓練機関にも延べ約35万人の通年在校生がいるという。

北京市でも、小中高校と幼稚園が時期をずらして新学期をスタートさせる。そのうち、9月1日には市全域で小学5、6年生と中学2年生が登校を再開し、対象となる学生は約40万人に上る。

新型コロナウイルス感染防止・抑制の常態化という背景の下で、3億人近くの学生が学校に戻ることは、感染対策にとって間違いなく大きな試練となる。この試練に対応するため、教育・衛生健康などの当局は事前に手配を行っている。

これより前に、国家衛生健康委員会と教育部は大学など高等教育機関、小中高校、託児機関の秋・冬季の新型コロナウイルス感染防止・抑制ガイドラインを印刷・配布している。

同ガイドラインは大学など高等教育機関の学生と教職員に対し、健康状況の自己管理をしっかりと行い、新学期が始まる前に14日連続で毎日体温を測り、健康状況と行動の記録を取り、事実に基づき学校に報告するよう明確に要求している。また、小中高校に対しては、条件を有する小中高校の教職員は新学期が始まる前に自主的にPCR検査を受けるよう奨励している。

新学期スタート後の校内管理面では、大学など高等教育機関に対し、校門での出入り管理をしっかりと行い、教職員と学生は学内に入る際に必ず体温を測定し、健康コードの確認を行って、学内に入る人の身体状況が健康であることを保証するよう求めている。

また、小中高校では学校の相対的な閉鎖式管理を行い、学校に入るすべてのルートを全面的に整理し、部外者の校内への立ち入りを一律禁止し、教員と生徒は校内に入る際に身分と体温のチェックを行うとしている。

新学期が始まってしばらくすると、国慶節(建国記念日、10月1日)を迎える。今年は中秋節が10月1日となり、二つの祝日が重なる大型連休となる。

連休期間中、学生たちは学校を離れることができるのか?

この問題について、教育部はこのほど開いた記者会見で公式な回答を示している。それによると、中秋節・国慶節連休と週末、放課後の学校の出入りについては同様の管理を行う。ただし、各校は実際状況に応じて、現在の新型コロナウイルス感染症防止・抑制の要求に基づいて合理的に手配を行うべきで、一律的な管理は奨励しないという。

教育部新型コロナウイルス感染対策指導グループ弁公室主任で、体育衛生・芸術教育司司長の王登峰氏によると、北京市の大学では学生が大学に戻る際、7日以内に発行されたPCR検査結果の有効な証明を所持することを求めており、中秋節と国慶節の連休に学校を離れて北京以外の地域に行った場合、帰ってくる際にも同様の手続きが必要になる可能性があるという。(編集AK)

「人民網日本語版」2020年9月1日

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