樺樹皮文化:原始の自然と現代芸術の融合 (2)

人民網日本語版 2020年10月14日09:41

23歳の時、陶さんは自分のアトリエを構え、もう20年余りが経った。樺樹皮文化を広めるために、陶さんは長く、苦労の多い道のりを歩んできた。「樺樹皮文化はポピュラーな文化ではないので、最初に作品を発表した頃は、知らない人も多かった。私が作った箱や筒、工芸品を見せると、『これは何で作ったの?紙?それとも竹?』と聞いてくる人もいた。そういう人には、この北方少数民族を起源とする文化を説明した」と言う陶さん。彼女はさらに、「10年前、中国の文化産業、特に無形文化遺産への重視度が高まるにつれて、ますます多くの人が樺樹皮文化に触れるようになっていった」と話す。

樺樹皮で工芸品を作る陶丹丹さん(撮影・羡江楠)。

学生に樺樹皮工芸品の制作について教える陶丹丹さん(撮影・羡江楠)。

現在、陶さんはすでに黒竜江省無形文化遺産伝承プロジェクト樺樹皮制作技術伝承者となっている。陶さんは学校や住民コミュニティで無償のクラスを開き、各業界の人々に樺樹皮文化の歴史や工芸の基礎知識を伝えている。また、1人の教師としても、黒河学院で関連カリキュラムを開設し、樺樹皮工芸に関する少数民族伝統文化を教えている。

様々な樺樹皮工芸品(撮影・羡江楠)。

樺樹皮工芸品とその制作工具(撮影・羡江楠)。

陶さんは、「樺樹皮文化は私の人生のすべて。でも、樺樹皮文化の伝承の道はまだ長く、一人や一世代で成し遂げることはできない。今後はもっと多くの人に樹皮文化を知ってもらい、理解してもらいたい。そして好きになってほしい」と話している。 (編集AK)

「人民網日本語版」2020年10月14日 

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