438万人がオンラインでミニブタ鑑賞 ペット動画が新経済を生み出す (2)

人民網日本語版 2020年10月28日14:00

ライブコマース1回で売り上げ3240万円

かわいさだけでなく、ペットたちのライブコマースの集金力は軽視できない。ショッピングイベント「618」のセール期間中、TikTokのペット動画配信パーソナリティ「汪小隠厳選」さんは、ライブコマースで208万元(1元は約15.6円、約3240万円)に達し、視聴者はのべ100万人に迫った。

実際、ペット消費の高度化は飼い主たちの間で争えない事実となっている。犬・猫用ペットフードなどの食品のほか、サプリメントやペット用娯楽施設も少なくない。「ビタミンにプロバイオティクス(善玉菌)にヨウ化カリウム、ラクトフェリン、フィッシュオイル、栄養補助食品……それからもっと大きな猫用爪とぎタワーも買う予定」。4匹の猫の飼い主の彭さん(女性)はこのようにペット関連の支出を説明した上で、「こういうペット用品はライブ配信室で紹介していたものが多い。ペットブロガーが使っているキャットフードやおもちゃを見て、自分も同じものをそろえようと思った。毎月ペットのライブ配信を見て2千元くらいペットグッズを買っている。最初の猫を飼い始めた時に比べて、今は1匹あたりの出費が5倍近くに増えた」と話した。

ペットライブ配信が盛んになってペットの日常的な消費が急増しただけでなく、ペットの誕生日を祝ったり、結婚式を挙げたりするのも珍しいことではなくなった。秦さんの家のブルドックは最近、3歳の誕生日を迎えたところだ。秦さんは、「シャンプーに連れて行って50元、ペット用ケーキが188元、さらに部屋を装飾して、この子の写真をプリントして、誕生日のポスターを作った。今年の誕生日には500元近く使った」と振り返り、「以前はペットの誕生日を祝うなんて考えもしなかったけれど、TikTokで小さなワンちゃんの誕生日の動画を見て、いろんなアイディアが芽生えてきた。次はこの子に心温まる結婚式を挙げてあげたい」と話した。

ペット消費高度化の背後には、消費意識の変化と感情面でのニーズがある。ペット消費をする人の多くは80後(1980年代生まれ)と90後(1990年代生まれ)で、彼らは一定の消費パワーを備えるだけでなく、ペットを家族と考える。「2019年中国ペット業界白書」の研究結果によると、ペットの飼い主の59.1%がペットを自分の子どもと考えているという。ペット消費は「家族への愛」を物質的に表現したというだけでなく、自分のある種の感情的ニーズを満たすものであり、また暮らしの中で感じるマイナスの感情を和らげてくれるものでもある。

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