西蔵(チベット)自治区山南(ロカ)市波卡子(ナンカルツェ)県普瑪江塘郷の平均標高は5373メートル、大気中の酸素濃度は海面の40%にも届かない、中国で最も標高が高い場所にある郷だ。ここでは、普通に呼吸することさえも難しく、生活を改善し生産を発展させることは、さらに困難を極めていた。新華網が伝えた。
そのような状況にもかかわらず、地元政府によるここ数年の努力が実を結び、普瑪江塘郷に住む牧畜民の生産・生活環境は大幅に改善された。今では、全郷各村に幼稚園や医療施設、酸素供給ルームなどが建設され、関連設備もすべて整えられている。就学期に達した子供の入学率と在校生の就学率はいずれも100%に達している。郷では、牧畜業資源を利用した乳製品をを開発し、人々の所得増加への道を拡大させている。
2019年、全郷住民の1人当たり年間純所得は1万5323元(1元は約15.9円)まで増加し、今年は1万7千元に達するとみられている。(編集KM)
「人民網日本語版」2020年12月11日