2020年中国のPPIが1.8%低下、専門家「今年はプラスに」

人民網日本語版 2021年01月12日15:49

国家統計局が11日に発表したところによると、2020年12月の生産者物価指数(PPI)は前年同期比0.4%低下し、低下幅は前月より1.1ポイント(p)縮小した。20年通年ではPPIは同1.8%低下した。中国新聞社が伝えた。

中国のPPIが改善を続けていることについて、中国民生銀行の温彬首席研究員は、「一方で、12月は国際市場におけるコモディティ価格が上昇を続け、原油価格も目に見えて回復上昇したことがある。もう一方で、中国の国内経済が回復を続け、ニーズの回復がPPIの上昇を促し、PPIに寄与した」と分析した。

公式のデータもこうした見方を裏書きする。12月のPPIの個別項目を前年同期と比較すると、生産資料価格は0.5%低下し、低下幅は1.3p縮小、生活資料価格は0.4%低下し、低下幅は0.4p縮小した。

12月のPPIを前月と比較すると1.1%上昇し、上昇幅は0.6p拡大した。うち生産資料価格は1.4%上昇、上昇幅は0.7p拡大、生活資料価格は0.1%上昇、上昇幅は前月と同じだった。

温氏は今後の見通しについて、「目下のPPI低下率の大幅縮小傾向はすでに底に近づいてプラスに転換しようとしており、予測の方向性と基本的に一致している。中国経済が持続的に回復・好転するのにともなって、企業の信頼感と経営状態も徐々に改善し、有効需要がさらに増加し、原油価格はかなりの確率で回復上昇し、PPIも徐々に回復し、年内にプラスに転じると予測される」との見方を示した。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年1月12日

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