中国航天科工集団二院空間工程公司はこのほど、中国初の衛星量産スマート生産ラインの開発、製造、設置を完了し、現場での試験稼働段階に入った。経済日報が伝えた。
同社は手作業による1つずつの小ロット生産から高度の自動化生産に移り、一般的な製造をスマート製造への変化を実現した。航天科工集団二院衛星機械全体設計部のデザイナーである劉峰氏によると、衛星は原材料の出庫から完成品の検査合格・入庫まで十以上の工程を踏む必要がある。重要工程がすべて機械化されれば、生産性を40%以上向上することができる。
生産性の向上のほか、衛星生産ラインはさらに「カスタムメイド」を実現する。型式や規格によって衛星の形状、サイズ、重量が大きく異なるが、融通がきかないとされている設備でこれらの衛星に対応するにはどうすればいいだろうか。同社は精密運動機構を利用し、設備に「四肢」を取り付けた。作業エリアでサイズを動的に調整することで、サイズと重量の異なる部品をフレキシブルに挟み持ち、高精度の組立を行うことが可能だ。設備は生産中、バーコードにより衛星の種類と工法の要求を確認し、制御プログラムを主体的に運用する。データ分析と実行の結果もリアルタイムで生産ラインの管理・制御端末にフィードバックされる。衛星生産プロセスが人駆動型からデータ駆動型への変化を実現し、衛星のオーダーメイド・大量生産が現実になった。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年1月20日