2月3日は「立春」 春が来た!

人民網日本語版 2021年02月03日14:29

「中国天文年歴」によると、北京時間2月3日午後10時59分、二十四節気の第一番目「立春」を迎える。「立」には「始まる」という意味があり、「立春」は春の幕開けを告げ、万物が蘇る春がやって来ることを示している。

立春の風習

「立春」は「打春」とも言われる。「打春」とは、泥土で作った牛を鞭でたたき、1年の豊作を祈る行事が「立春」に行われていたためにつけられた名称。春が来ると、人が眠気を覚えるようになるのと同じように、牛もだらけてしまうため、牛を鞭打つことで、人も牛もだらけることなく、農作業に勤しみ、収穫量を増やし、豊作を祈るという意味が込められている。

また「立春」は「咬春」とも言われる。「咬春」とは、立春の日に健康を祈って、小麦粉で作った薄い皮に春野菜や肉の細切り炒めなどを包んだ「春餅」のほか、春巻きやダイコンなどを食べることを指す。「咬春」は昔の人にとって一種の食養生でもあった。「立春」を迎えると、長い冬が明け、少しずつ暖かくなっていき、ダイコンやニラなどを食べると、体内の「陽気」を盛んにし、保護することができる。

立春の養生

「立春」は春の前奏に過ぎず、しばらくは寒くなったり、暖かくなったりと不安定な天気が続く。そして、南風が少しずつ増えて、気温は目に見えて上がるものの、寒気が襲来する日もまだあり、強風が吹いて一時的に異常に寒くなる「寒の戻り」が起きることもよくある。

そのため、引き続き寒さ対策が必要で、あまりに早く薄着に切り替えないよう注意が必要だ。また、夜は早く寝て、朝は早く起きて、体内の「陽気」を守り、養うと良い。ニラやニンニクの芽、ネギなどをよく食べる一方、刺激の強い辛いものは控えたほうが良い。その他、楽しく、ポジティブな気分を保ち、精神情緒をつかさどる五臓の肝の気の流れが、精神的ストレスなどで熱を帯びる「肝火」の状態にならないように心がけよう。

21世紀の「立春」は全て2月3日か2月4日

2月3日に「立春」を迎えるのは、2017年に続いて21世紀に入ってから2回目。天文学専門家によると、今世紀100年の「立春」の全ては2月3日か2月4日。うち、3日は計39回、4日は61回となっている。

一方、20世紀の100年の統計を見ると、「立春」は2月4日か2月5日で、2月3日は1度もない。今世紀の100年は2月3日か2月4日で、2月5日は1度もない。この200年を合わせて見ると、2月4日に「立春」を迎える年が最も多い。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年2月3日

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