携帯電話に百元(1元は約16.7円)余り の透明のフィルムを貼り、ワンタップで自動セットをすると、3D動画コンテンツを直接視聴できるようになり、さらに横向きと縦向きを自動で切り替えられる。この裸眼3D携帯電話フィルムが第9回中国電子情報博覧会の現場に登場すると、多くの人が集まり体験した。科技日報が伝えた。
第9回中国電子情報博覧会は今月9-11日に深セン市で開催された。世界初の量産型OLED超高画質変形テレビ、伸縮可能なクラウドロールディスプレイ携帯電話、5G+スマート居住システムなどの展示品が勢揃いした。
工業・情報化部(省)電子情報司の喬躍山司長は開幕フォーラムで、「中国2020年の一定規模以上の電子情報製造業の付加価値額は前年比7.7%増で、一定規模以上の工業の付加価値額の伸び率を4.9ポイント上回った。売上は8.3%増の12兆1000億元で、工業売上全体に占める割合が11.4%にのぼった。産業の地位が絶えず顕在化している。集積回路、新型ディスプレイ、5G、人工知能(AI)などの分野で技術革新が集中的に現れている。超高画質動画、仮想現実(VR)、アドバンスト・コンピューティングなどの発展ペースがさらに上がり、情報技術と実体経済が日増しに融合している。スマート製造、現代農業、現代サービス業の促進で重要な役割を果たしている」と述べた。
北京大学教授で、工業・情報化部元部長の楊学山氏は「電子情報技術産業のサプライチェーンは重大な試練に直面しており、サプライチェーン安全を重視するべきだ。サプライチェーンの安全は2つの視点で考慮しなければならない。1つは、情報技術産業そのもののサプライチェーンの鍵となる部分の安全だ。もう1つは、IT技術はその他の産業のサプライチェーンの一部だ。自分を脇役とし、他者のサプライチェーンにおける安全を考慮しなければならない」と述べた。
楊氏は「性能は情報技術と産業発展の主な目標ではない。半導体チップを例にすると、2ナノメートル、3ナノメートルに向かうなか、依然として100ナノメートル超の半導体チップが大量に使用されている。種類の異なる半導体チップが長期的に存在し、各世代が共存する。これが真の市場の需要だ」と強調した。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年4月13日