天才物理学者・銭学森氏の試験の解答用紙が話題に 上海交通大学

人民網日本語版 2021年04月14日13:36

天才学者の試験の解答用紙やノートのメモを見たことがあるだろうか?上海交通大学新校史博物館が先ごろ上海交通大学閔行キャンパス文博楼にオープンした。その展示品の1つである、「中国ミサイルの父」や「ロケット王」と呼ばれた物理学者・銭学森氏の試験の解答用紙が学生たちの注目を集め、話題となっている。

銭氏の大学時代の水力学の教師だった金慤氏は1980年に、約50年保存していた試験の解答用紙を、校史研究者を通して上海交通大学に寄贈した。その解答用紙の日付は「1933年6月」、科目は水力学(Hydraulics)。解答用紙は細かく丁寧に書かれた字で埋められており、イコールの記号までまるで定規を使ったようにまっすぐで、中国語の漢字も英字も流れるような筆跡となっている。

この試験の出題者である金氏は、採点の時に、銭氏の解答用紙は整然としているだけでなく、途中式も論理的で、6問とも正解であることに気付いた。ただ、最後の問題の途中式の「Ns」の「s」が抜けていたため、4点引かれて、96点だった。

当時、上海交通大学のテストでは、難度のかなり高い問題が1問か2問出されていたため、全問正解の学生はほとんどいなかった。しかし、銭氏は、その非凡な知恵としっかりとした基礎を活かして、難問を解き、金氏を驚かせていたという。この「s」が抜けたため96点となっている解答用紙は、同大学の「厳しく」ハイレベルな教育を反映する一例とも言えるだろう。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年4月14日

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