中国石油化工集団(中国石化)西北油田は9日、中国石化西北油田サービスセンターが独自に開発した初の移動型太陽光発電所が5月1日からの連休が始まる前に、試験運転に成功したと発表した。同発電所の稼働開始は、西北油田が国の二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウト及びカーボンニュートラルの目標達成を後押しするための新たな一歩を踏み出したことを示している。科技日報が伝えた。
同発電所は油井の作業現場で活用されていなかったソーラーパネルと蓄電池で建設され、電力網接続・非接続の2つのモードを採用。へき地の油井の作業現場における無人作業を実現し、毎年CO2排出量を90.77トン削減し、人件費を約11万元(1元は約17.0円)削減する。
西北油田の前線はタクラマカン砂漠に位置し、太陽エネルギー資源が豊富な上、広々としており、太陽光発電に非常に適している。太陽光発電はクリーン、安全、低コストで、敷地面積が少なく機動性が高いといった優位性を持つ。在来型エネルギーの石炭と比べると、西北油田サービスセンターグリーン環境保護活動ステーションの太陽光発電プロジェクトは省エネ・排出削減効果が顕著だ。
同発電所はすでに1期モデルプロジェクト(グリーン環境保護活動ステーションと電力プロジェクト管理部事務エリアの太陽光発電プロジェクト)の建設を完了している。使用面積は約2400平方メートル、設備容量は86.2kW。1期モデルプロジェクトの発電量は1日最大430kWh、1日当たり323kWhにのぼり、年間発電量は11万6800kWhにのぼる見通しだ。将来的にさらに第2期、第3期プロジェクトが建設される。グリーン環境保護活動ステーションで消費される電力をすべて太陽光発電に切り替えることにより、名実相伴う環境保護活動ステーションになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年5月11日