中国の伝統療法・カッサが海外で大人気に 「神秘的な東洋の力」に称賛

人民網日本語版 2021年05月21日10:00

ショート動画共有アプリ「抖音(TikTok)」で最近、中国の伝統療法「刮痧(カッサ)ブーム」が巻き起こっており、カッサの中国語発音「guasha」というハッシュタグが付いた話題のクリック回数が3億6000万回に達している。検索エンジンでは「guasha」関連のヒット件数が800万件以上に達している。中国僑網が報じた。

多くの海外のネットユーザーは、動画をアップして、自身のカッサの成果をシェアするほか、美容や健康関連のブロガーもカッサのやり方を紹介する動画を投稿している。

背中の痛みの治療から、顔の美容に至るまで、海外のネットユーザーらは、「神秘的な東洋の療法」を称賛している。

カッサが美容にいいというのが、初めて海外で大きな話題になったのは、オーストラリアのファッションモデル・ミランダ・カーがあるファッション誌のインタビューに応えた際、日課としている美容の手順について紹介し、カッサ用の板で顔をマッサージすると、デトックス効果があり、肌がきめ細かくなって、つやが出ると語ったのがきっかけだった。

そして、多くの美容関連のブロガーが、「新大陸」を発見したかのように、先を争ってカッサを体験し、その結果をブログで紹介するようになった。

さらに、「まだ、カッサをしたことがないの?何を迷う必要があるの?早く体験してみて」と「宣伝」するネットユーザーもいる。

ネットユーザーのツイートのスクリーンショット

海外に住む中国人ネットユーザーによると、「今では、ファッション誌をパラパラとめくっただけでも、カッサの紹介を目にする。アロマオイルと合わせてマッサージする方法も紹介されている」という。

こんなに人気となっている健康・美容法であるものの、カッサは「虐待行為」と誤解されたこともある。

映画「刮痧(The Treatment)」では、米国に住むある華人家族の高齢男性が、同居する孫が熱を出し、お腹を壊したため、カッサで治療。すると、孫の体に残ったカッサの跡を見て、米国人に「虐待の証拠」と見なされ、何を言っても信じてもらえないというトラブルに巻き込まれるエピソードが描かれている。

映画「刮痧」のスクリーンショット

今では、多くのカッサに関する科学的な説明が海外でも紹介されるようになっているほか、多くの人がカッサを試すようになってきているため、それをめぐる誤解も少しずつ解けている。

顔だけでなく、体にするカッサも海外で少しずつ人気になっている。

米国のある理髪師は、毎日「腕」を使って仕事をしなければならず、「カッサ」がその負担を和らげるのに役立っているとし、「カッサをする時はちょっと痛いけど、終わるととてもスッキリする」と話す。

海外のあるトライアスロンのアスリートは、「いつもスタンダードなカッサ治療で、体をリラクゼーションしている」と話す。

また、別のある海外の男性は、「初めてカッサをした時はとても痛かった。でも、痛みが収まると、とてもスッキリして、どんどん好きになってはまってしまった」と話す。

あなたの周りにも、カッサが好きな外国人がいるだろうか?(編集KN)

「人民網日本語版」2021年5月21日

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