現在、中国の各大学は合格通知書を次々に発送しており、それを手にした合格者がSNSなどで披露している。一部の大学は新入生に向けて、工夫を凝らした通知書を挨拶替わりに送り、文化的で気質の高い学校であることをPRするほか、新入生に対する期待を表している。
手にした人を感動させる完全手作りの清華大学の合格通知書
北京市の清華大学では今年、教師と学生が協力し、開くと同校のシンボルでもある校門・二校門が飛び出す仕組みの合格通知書を作成し、ネット上で話題となった。その立体的な二校門は手作りで、レーザー彫刻、切り取り、組み立てを経て、ポップアップカード風の合格通知書となっている。清華大学のシンボルでもある「二校門」は1909年に建てられ、同校の100年以上の歴史を見届けてきた。
職人技で作られたこの合格通知書は、清華大学美術学院の2018年度修士課程卒業生・管玉磊さんがデザインを担当し、レーザー彫刻、切り取り、組み立てなどは、同校の学生らが行った。
木版印刷と再生紙を採用した最も環境にやさしい合格通知書
北京語言大学の今年の合格通知書は「中国風」を際立たせており、外観には伝統文化の色濃い青銅紋の要素や中国らしい赤色を盛り込んでいるほか、製作過程でも、中国の無形文化遺産・木版印刷を採用した。また、環境にやさしい再生紙を使い、「環境保護」というコンセプトを際立たせた。この合格通知書には校訓が書かれており、新入生が気持ちを引き締めることができるようになっている。
360グラムと「重み」あり「世界に一つ」の封蝋で封された合格通知書
対外経済貿易大学の今年の合格通知書は、非常に上品な雰囲気が漂っている。この合格通知書には、入学手続きに必要な資料も入っている。カバーは特殊な紙で作成され、その重さは360グラム。どっしりと重みのある質感となっている。
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