新疆維吾爾(ウイグル)自治区墨玉(カラカシュ)県は、中国で有名な桑の樹皮を原材料とした紙「桑皮紙の里」。この昔ながらの製紙技術への期待を膨らませ、今回、人民網のアンナはその紙づくりを体験しようとカラカシュ県へやって来た。
桑皮紙の起源は漢代まで遡ることができ、その製紙技術は、後漢の宦官・蔡倫が製紙法を改良した時期よりさらに300年以上も早い時期となっている。
桑皮紙は丈夫で、抗張力や吸水性に優れ、色褪しにくく、防虫効果も高いといった特徴を備えているため、書画などの作品も1000年以上保存しても腐敗したり、色褪せたりしないという。
桑皮紙の製紙工程は非常に複雑で、実に72のステップを全て手作業で行う。まず、桑の樹皮の剥がし取り、水に浸け、皮を剥ぎ、煮熟する。その後、濾過して、木のハンマーで繊維のかたまりをたたき、発酵させた後、紙漉きをし、干し板に張り付けて天日で乾かす。乾いた後は、干し板から剝がし、分類して、表面を整える。アンナはこれらのステップを体験し、生まれて初めて作ったハンドメイドの桑皮紙を手にした。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年6月3日