中国新一線都市の人口の推移 11都市が1千万人の大台突破 成都は10年で581万人増

人民網日本語版 2021年06月16日10:56

第7回全国国勢調査の統計に基づき、新一線都市15都市の人口と10年の変化をまとめたところ、15都市のうち11都市の常住人口が1000万人の大台を超えていることが分かった。第一財経が報じた。

第一財経·新一線都市研究所がこのほど発表した「2021都市の商業の魅力ランキング」によると、成都、杭州、重慶、西安、蘇州、武漢、南京、天津、鄭州、長沙、東莞、仏山、寧波、青島、瀋陽が2021年の新一線都市となっている。

新一線都市11都市の人口が1千万人超に 重慶は3000万超

統計によると、15都市のうち、重慶、成都、天津、西安、蘇州、鄭州、武漢、杭州、東莞、青島、長沙の11都市の常住人口が1000万人の大台を超えている。

15都市のうち、人口最多は、直轄市の重慶で3205万4200人だった。中国の全ての都市の中でも、重慶の人口はトップとなっている。重慶のほか、西南エリアのもう一つの大都市である成都の常住人口は2000万人の大台を超え、2093万8000人に達し、新一線都市の中で2位、全ての都市の中で4位につけ、一線都市である広州と深センを上回った。

資料写真、山城と呼ばれる重慶で上へ上へと発展を続けていく立体的な都市建築物。異なる形態の建築物が作り上げるこの街独特の幻想的な景色(撮影・張坤琨)。

直轄市の天津の常住人口は1386万6100人で、新一線都市の中では3位となっている。

常住人口が1000万人の大台を超えている11都市のほか、仏山、寧波、南京、瀋陽の4都市は1000万人の大台には届かなかったものの、900万人を超え、今後1千万人の人口を抱える都市になる可能性を秘めている。

新一線都市15都市の人口の推移(第一財経が各地が発表したデータによりまとめたもの)。

増加数最多は成都 増加幅最大は西安

ここ10年の推移を見ると、15都市のうち、13都市の常住人口が100万人以上増えており、そのうちの10都市は200万人以上増えている。

増加数最多は成都で、2010年の第6回全国国勢調査と比べると、常住人口が581万8900人も増えている。この増加数は、中国全土の全ての都市を見ると、一線都市の深センと広州に次ぐ、3番目の多さだ。成都の人口が、四川省の人口に占める割合は2010年の18.8%から25.02%にまで上昇している。

2020年6月27日、四川省成都市で、「絶版オールド成都」と呼ばれている十一街(写真著作権はCFP視覚中国が所有のため転載禁止)。

成都に続いてここ10年の増加数が大きかったのは西安で、448万5100人増。新一線都市の中では2位、全国の全ての都市の中では4位の増加数だ。増加ペースを見ると、西安のここ10年の人口増加幅が52.97%で、15都市でトップとなっており、増加幅が50%を超えた唯一の都市となった。

鄭州の常住人口は2010年比で397万人増で、15都市の中では3位、ここ10年の増加幅は46.07%で、15都市の中では2位だった。鄭州が属する河南省は、中国で戸籍人口が最も多い省で1億人を超えている。そして、常住人口も9936万人に達している。

長沙の常住人口はここ10年で42.64%増え、増加幅は15都市の中で3位だった。その人口が湖南省全体に占める割合は10.72%から4.4ポイント上昇して15.12%となった。

その他、ここ10年、杭州、重慶、長沙の3都市の常住人口も300万人以上増え、武漢、仏山、蘇州、東莞は200万人以上増えた。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年6月16日

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