中国市場で発売と同時に売り切れになった河南博物院の文化クリエイティブグッズ「考古学ブラインドボックス」の人気は海外にまで及んでいる。河南博物院によると、「考古学ブラインドボックス」がカナダに輸出されたという。中国新聞網が伝えた。
河南博物院の文化クリエイティブグッズ売り場で22日、「考古学ブラインドボックス」を手に取る来館者(撮影・闞力)。
「考古学ブラインドボックス」は河南博物院が打ち出した文化クリエイティブグッズで、現在流行している「ブラインドボックス」の概念と文化財を結びつけたもの。青銅器や「元宝」という昔のお金、銅の仏像、銅鏡、銀のメダルなどの「ミニ文化財」が土の中に埋めてあり、「ミニ洛陽スコップ」で土を少しずつ取り除いて「ミニ文化財」を発掘することができ、考古学調査の楽しさと達成感を感じられる。
河南博物院の関係者である劉維氏によると、カナダに輸出された「考古学ブラインドボックス」の第1弾は約2000個で、6月15日に鄭州市から発送され、現在はカナダへ輸送中だ。「カナダの華人スーパーが大量購入した」という。
河南博物院で22日、「考古学ブラインドボックス」から出て来た「ミニ文化財」を見せる職員(撮影・闞力)。
劉氏は「今回海外に送られたのは単なる商品ではなく、海外在住の華人に故郷のぬくもりも届けた」と話した。
河南博物院の「考古学ブラインドボックス」は昨年12月以降、売り切れが相次いでいる。販売量はすでに26万個を超えており、売上は2100万元(1元は約17.13円)以上にのぼる。
河南博物院の馬蕭林院長は、「この文化クリエイティブグッズは、考古学者体験という楽しさを通じ、歴史と考古学への認識を深めることができる。考古学と文化財は象牙の塔に留まるのではなく、自ら人々に歩み寄るべきだ」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年6月24日