中国自動車用チップ産業の生態圏構築を推進
原氏は、「中国自動車用チップ産業のイノベーション生態圏は、業界の標準からキーテクノロジーの研究開発、コアチップの開発製造、製品の評価・測定・認証システム、最終的な実車テストまでの全ライフサイクルであるべきだ」として、自動車メーカーとチップサプライヤーの将来の共存と再生との関係についての構想を打ち出し、これを実践するべきだとした。
原氏は続けて、「チップ産業は強くひも付けされたサプライチェーンシステムであり、産業のハードルが高い。私たちの調査研究によると、新製品が設計されてから工場に持ってくるようでは迅速に自動車に搭載することができない」と述べた。
また原氏は、「国産自動車用チップメーカーは製造のボトルネックにも直面している。現在、中国で自動車規格ランクのチップ製造を請け負える企業は非常に少なく、このため国産自動車チップを発展させるには、研究開発と製造と2つの面での飛躍が必要になる。そこで私たちは産業チェーンを構築し、共通のイノベーションプラットフォームを牽引役として、情報のスムーズな流れ、企業による主導、政府による支援、産業のチェーン化、連盟の発足を実現することを打ち出す」と述べた。
昨年9月、原氏が発起人となって多くの機関による中国自動車用チップ産業戦略連盟が発足した。原氏の説明によれば、連盟が発足してから、さまざまの有益な取り組みが行われ、それには自動車用チップのビジネス保険を打ち出して、自動車メーカーに国産自動車用チップを採用するよう促すことや、産業チェーンの各方面を協同させて、自動車用チップの標準システムの構築を推進することなどが含まれていた。同連盟は自動車用チップのテスト・検証プロセスも積極的に推進し、自動車用チップメーカーと完成車企業との川上から川下に至る需給のマッチングを促進し、これには共同開発などの取り組みも含まれていた。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年9月22日