小米のスマートワイヤレスブレス「ミーバンド4」は、発売から8日目に世界全体の出荷量が百万個を超えた。小米の生態系に属する安徽華米情報科学技術有限公司(華米科技)が3日に明らかにしたところによると、米国ニューヨーク証券取引所で上場してから、今年1-9月の営業収入は37億元(1元は約15.4円)に達し、すでに昨年1年間の営業収入を超えた。現在は独自開発の「中国チップ」で欧米のウェアラブルデバイス市場に先行進出しようと意気込んでいるという。「北京日報」が伝えた。
華米科技の創業者で現在は会長兼最高経営責任者(CEO)の黄汪氏の説明によれば、「2019年8月27日現在、当社のグローバルスマートデバイス出荷量は1億台を突破した。19年第1-3四半期の総出荷量は2760万台で、昨年1年間の出荷量を超えた」という。
華米科技の好調な売れ行きは、独自開発した国産チップ「黄山1号」の功績と切り離せない。黄氏が同日に明かしたところでは、「バージョンアップした新型チップ『黄山2号』も2020年に量産が始まる。『黄山2号』はすでに全体の設計が終わり、より多くのスマート機能やヘルスケア機能に対応するものになる。『黄山2号』の強大な人工知能(AI)のアルゴリズムを利用して、華米科技は『端末+チップ+クラウド』戦略の全面的実施を実現することができる」という。
華米科技は同日、米モバイルヘルスケア企業アライブコアとの提携を発表し、欧米先進国市場に向けて医療レベルの心電図モニタリング・診断サービスを打ち出すことを明らかにした。現在、関連の心電図検査(ECG)心電図ソリューションが米食品医薬品局(FDA)の審査を通過しており、米総合病院メイヨー・クリニックをはじめとするトップレベルの医療機関とも幅広く協力を展開する。同時に、北京大学第一病院心臓血管内科とも戦略的協力覚書を調印し、中国国内で心臓健康管理プランを共同で打ち出すことになっている。
スマートデバイスの保有台数と出荷量が増加するのにともない、華米科技は今や人体の運動機能と健康に関して世界的に大規模なビッグデータ企業になった。19年9月30日までに、華米科技は70億日分の睡眠データ、累計211億時間分の心拍数データ、累計1489万回分の心電図データを記録しており、心房細動を発症したか発症の疑いがあるユーザーのべ7万人近くの初期スクリーニングも行った。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年12月4日