国家外貨管理局が7日に発表したデータによると、2021年11月末現在、中国の外貨準備高は10月末比48億ドル(1ドルは約113.5円)増の3兆2224億ドルに達し、増加幅は0.15%だった。
同局の王春英副局長兼報道官の説明によると、11月には外貨市場の取り引きが引き続き活発で、国境を越えた資金の流動が全体として安定していた。国際金融市場では、新型コロナウイルス感染症や主要国の金融政策への予想などの影響により、米ドル指数が上昇し、主要国の国債価格も全体として上昇した。外貨準備高は米ドル建てて計算するため、レート換算や資産価格の変動といった要因が総合的に作用し合い、その結果、11月の外貨準備高が増加することになった。
王氏は今後の外貨準備高の動向について、「今はまだ世界的に新型コロナ感染症が一進一退したりリバウンドしたりしており、世界経済の回復は多くの不確実や不安定の要因に直面し、国際金融市場の変動は大きい。しかし中国は感染症対策と経済社会の発展に科学的かつ統一的に取り組み、経済運営は全体として安定して回復を続けている。こうした状況が外貨準備高の全体的安定を維持するのにプラスに働く」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年12月8日