六中全会

新疆の美しい景色をバックに武術を披露する「天山の侠女」の動画が話題に

人民網日本語版 2021年12月13日15:30

「白い衣をまとい、長髪をなびかせ、頭には金の髪飾りを付けるその姿は、雪が積もった銀世界でより輝きを放っている」というのは、小説家・金庸の武侠小説に登場する聡明でお転婆な性格の女侠・黄蓉のお馴染みのイメージであり、斉雅茹さん(24)が投稿するショート動画での自身の姿でもある。彼女は動画で新疆維吾爾(ウイグル)自治区の各地にある美しい景色をバックに武術を披露し、ネットで人気を集め、「天山の侠女」と呼ばれるようになっている。中国新聞網が報じた。

2021新疆ウイグル自治区昌吉州アイス・スノーツアー始動セレモニーで武術のポーズを決める斉雅茹さん(撮影・孫亭文)。

2021新疆ウイグル自治区昌吉州アイス・スノーツアー始動セレモニーが開催されたスキー場に、赤い衣装を身にまとった「天山の侠女」が舞い降りて、新疆のアイス・スノーツアーのPRをバックアップした。

斉さんは今年3月から、オンラインプラットフォームで、中国の伝統武術を披露するショート動画を投稿し始め、瞬く間に人気を集めている。

新疆ウイグル自治区塔城(タルバガタイ)地区沙湾市出身の斉さんは子供の頃から中国伝統武術をテーマにしたアクション映画が大好きだったものの、実際に自分がその練習を始めたのは3年ほど前からだという。21歳から武術の練習を始めるというのは決して容易なことではなく、そのため毎日少なくとも2時間は練習したという。「一番大変だったのは股割り。始めは、体が硬くて、筋肉を伸ばすととても痛かった。1ヶ月頑張り続け、毎日歯を食いしばって練習すると、少しずつできるようになった。今も毎朝早く起きて練習している」と斉さん。

そして、「ある武術の練習を紹介した動画には、1万人以上が『いいね!』を押してくれた。今はショート動画の時代で、私にとっては武術を披露する舞台ができた。動画を通して武術を披露するだけでなく、新疆の美しい景色やグルメもPRできる」とし、「他の省だけでなく、外国の旅ブロガーが新疆に旅行に来て、動画を撮影し、美しい景色やグルメを宣伝している。新疆で生まれ育った私にはそれを宣伝する責任と義務がある。自分の特技である武術を活用して新疆を知ってもらいたい。一人でも多く人に新疆に来てもらいたい」と語る。

彼女のショート動画の多くは、昌吉市西域努爾加スキー場や烏魯木斉(ウルムチ)市の地下鉄・八楼駅、喀什(カシュガル)古城、タクラマカン砂漠、広大な綿畑といった新疆の各人気観光スポットを背景にしている。また、観光スポットの特色に合わせて、撮影する武術を腿法や剣法、ヌンチャク、太極拳などに変えている。

斉さんのショート動画共有アプリ「抖音(TikTok)」のアカウントのフォロワー数は現在、数万人に達し、各ショート動画にはたくさんのコメントが寄せられている。斉さんは、「多くの人に、武術に注目するだけでなく、新疆の美しい景色を楽しんもらいたい」とし、動画を撮影し始めた理由について、「素晴らしい新疆を宣伝するため。新疆の文化、観光資源は豊富で、撮影にぴったりの場所がたくさんある。新疆のあらゆる場所に行って、ネットユーザーに武術の魅力と美しい景色をPRしたい」と話す。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年12月13日

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