2022北京冬季五輪

自由な働き方を求めて 運転代行を副業から本業にした男性

人民網日本語版 2022年03月03日15:45

フレキシブルワークは近年中国で注目を集めている話題の一つ。中国国家統計局の最新の統計によると、昨年末時点で、中国のフレキシブルワーカーはすでに2億人に達した。情報技術が発達しているのを背景に、自由な働き方を求める人が増え、その機会も増えている。フレキシブルワーカーには、デリバリー配達員やオンライン配車ドライバー、ECパーソナリティー、オンライン授業教師などが含まれている。

運転代行を始めてもうすぐ7年になる劉鵬飛さんは、毎日午後7時過ぎに仕事を始め、翌朝4時まで働き、一番長い時で14時間働いたこともあるという。少しハードではあるものの、月収2万元(1元は約18.2円)を稼ぐことができるという。今年の春節(旧正月、今年は2月1日)期間中は、1日当たりの収入が1000元を超え、1年で最も忙しい時となった。

以前は病院で働いていたという劉さんは、運転代行に転職し、長く続けている理由について、「のびのび自由で、いろんな人に会うこともできるし、いろんな車に乗ることができるのも好き。月給3万元で専属運転手をしてほしいというお客さんもいた。でも断った。僕はこの自由と新鮮な感じが好きだから」と話す。

病院の仕事を辞め、運転代行を本業にするまで

父親が軍人だった影響で、劉さんも大学卒業後に入隊。そして、退役後は、北京のある病院の内勤要員としてセキュリティ関係の仕事をするようになり、収入もまずまずだった。他の人から見ると、その仕事は安定していて、体裁の良い仕事だったものの、まだ、20代だった劉さんにとっては、「刺激がまったくなかった」といい、退勤後に副業をするようになった。

「運転代行を選んだのは、お金が稼げるというのもあったし、車が好きというのもあった。男というのは車が好きなものだし、いろんな車を運転して、いろんな車の乗り心地を体験できるのは、僕にとってとても面白いことだった」と劉さん。

運転代行を始めるための条件は低くない。劉さんによると、始めるためにはまず登録を行った上で、プラットフォームの審査を受け、犯罪歴の有無のほか、飲酒運転やスピード違反といった危険運転の経歴が無いことが確認されてから面接を受ける。もし目立つような大きなタトゥーをしていたりすると、面接で不合格になる。面接に合格すると、統一の自動車学校による試験を受け、マニュアル車の運転技術の熟練度をチェックされる。そしてその試験に合格した後には、接客の訓練を受ける。劉さんによると、オーダーを受けた時の一言目から、客に会って、車に乗り、運転を始め、目的地に到着してサービスを終了するまで、全てマニュアルで規定されているため、それらを学ぶ1週間ほどの訓練を受けた後、ようやく正式に運転代行の仕事を始めることができるようになる。

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