吉林省長春市も少しずつ気温が上がり始め、バイカーたちが続々とツーリングに出かけるようになっている。そして、劉井成さんのバイクの整備・メンテナンス店も忙しくなり始めている。中国新聞網が報じた。
50代の劉さんの店に入ると、修理をするために分解されているバイクが置かれていた。劉さんは取材に対して、「13歳の時から大好きなバイクの修理を学び始め、今までずっと続けている」と話した。
劉井成さんと息子の劉帥さんが主に修理を請け負う輸入バイクが並ぶ店内(撮影・劉棟)。
「以前は普通のバイクの修理をしていたが、2013年から大型バイクの修理の勉強を始めた。若い時は友達と一緒に、新疆維吾爾(ウイグル)自治区や寧夏回族自治区といったみんなの憧れの場所である中国西部エリアによくツーリングに行っていた」と劉さん。
劉さんはこれまでに、大型バイクを数千台修理してきた。また、普段の作業の様子をショート動画プラットホームで紹介しており、たくさんのフォロワーを集めている。
そして、内蒙古(内モンゴル)自治区や遼寧省、黒竜江省、広東省といった地域のバイカーたちからも連絡が来るようになり、「自分の愛車を修理してほしい」と送ってくるようになっている。
バイカーから信頼を得ている劉さんによると、大型バイクの修理は現在近未来的になってきており、スキルが必要であるだけでなく、専用のシステムに繋げるパソコンの操作もマスターしなければならない。工具を使う点では得意な劉さんだが、パソコンによる操作に関しては、息子の劉帥さんに一任しているのだという。
「大学卒業後、父からバイクの修理を習うようになった。子供の頃から、ずっと父のそばにいたので、影響を受けて自然とバイクが大好きになった。毎日の話題もバイクの修理のことばかり」と劉帥さん。
そして、「今のバイクはテクノロジー化されている部分が多く、電子機器の要素も多い。バイクは自由な気分にさせてくれ、ツーリングや修理の過程で、たくさんのバイカーと知り合うこともできる」と話す。
父親は工具を使いこなし、一方息子の劉帥さんは、仕事の合間に全て英語のパソコンの操作をして父親をサポートしている。劉帥さんは、「初めはコントローラーのコードのことが全然分からず、中国国内には関連の教材も少なかった。でも、数年がんばって勉強して、今では楽々と操作できるようになったので、父の右腕としてサポートできるようになった」と話す。
「そして、バイク修理は丁寧に作業しなければならず、どのネジをどのように締めるかまで完全に把握する必要がある。パソコンでバイクのパラメーターを調整し、試乗して正常であることが確認できた時は、いつも達成感が湧いてきて、バイクがもっと好きになる」という。
また、「バイク修理業界は非常にハード。一番忙しい時は、1日十数時間仕事をすることもある。でも、大型バイクがある限り、父と一緒に、この業界で頑張り続ける」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年3月1日