中国科学院空天情報研究院海南研究院は4日、4基の光学衛星「海南1号」が撮影した画像を初公開した。うち20万平方キロメートルをカバーし、海上の大小さまざまな船舶をはっきり見て取れる画像もある。衛星は続々と業務化運営に投入される。中国新聞網が伝えた。
「海南1号」衛星プロジェクトサブチーフデザイナーの王雷氏が、衛星データの詳細な状況について説明した。撮影・王暁斌
「海南1号」には、海南1号01星と02星、文昌1号01星と02星が含まれ、地球リモートセンシング及びAIS(自動船舶識別装置)を一体化させた超小型衛星で、主に海南省及び周辺海域のリモートセンシングイメージングを行う。2月27日に文昌航天発射場より、「長征8号」キャリアロケットによって打ち上げられた。三亜市のリモートセンシング衛星地上ステーションが1週間にわたり、4基のデータを次々と受信した。
厦門(アモイ)方特楽園の一帯。画像提供は中国科学院空天情報研究院海南研究院
「海南1号」衛星プロジェクトサブチーフデザイナーの王雷氏は、「これは海南省の管轄海域のデータで、東西方向の幅は110キロメートル、南北方向は約1900キロメートルで、1枚の画像で20万平方キロメートル超のエリアをカバーした。これは1つのデータで海南省の約10分の1の海域をカバーしたことになる。海南1号01星はフルカラーデュアルラインアレイ広角カメラを搭載し、白黒の画像を撮影する。これは白黒の方が海上の船舶をより効果的に識別できるからだ」と説明した。
また、海南省の海域は面積が広く、海上の標的には、大量の不要な海水背景データが存在し、データ伝送帯域幅を用いるという特徴がある。海南1号は衛星スマート処理を採用し、リアルタイムで船舶検査を行い、それをダウンロードし、データ伝送の圧力を減らす。衛星プラットフォームの高精度姿勢制御により、海南1号は港湾または重点注目エリアの4K高画質動画イメージングを実現できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年3月7日