「海南1号」光学衛星の第1期・4基が27日、軌道上に打ち上げられた。4基の衛星はネットワーク構築の観測により、海南及び周辺地域の大量の衛星リモートセンシングデータを毎日取得でき、海南島及びその管轄海域に全面的な業務化動的観測を提供できる。中国新聞網が伝えた。
海南省文昌市でロケット打ち上げを見守る人々。撮影・駱雲飛
海南1号は同日午前11時、その他の衛星18基と共に、文昌航天発射場から「長征8号」キャリアロケットによって打ち上げられた。中国の1回の打ち上げの最多記録を更新した。
「予定の時間に予定の軌道に乗り、非常に順調だった」。海南衛星ネットワークプロジェクト総責任者を務めるチーフデザイナーの楊天梁氏によると、今回打ち上げられた海南1号01星、文昌1号01星・02星は、地球リモートセンシングとAIS(船舶自動識別装置)収集を一体化させた超小型衛星で、主に海南及び周辺海域のリモートセンシングイメージングを行う。
27日午前に打ち上げられた中国の1回の打ち上げの最多記録を更新する長征8号キャリアロケット。撮影・駱雲飛
海上の標的には、大量の不要な海水背景データが存在し、これにデータ伝送帯域幅が低下するという特徴がある。海南1号は衛星スマート処理を採用し、リアルタイムで船舶検査のダウンロードを行い、データ伝送の圧力を減らすと同時にデュアルラインアレイイメージングシステムを採用し、動く標的の抽出、重点標的の発見に有利だ。このほか、衛星プラットフォームの高精度姿勢制御により、海南1号は港湾または重点注目エリアの4K高画質動画イメージングを実現できる。
海南衛星ネットワークの第1期衛星としての海南1号の光学衛星4基の打ち上げは、海南省「専属」の衛星ネットワークの構築が新たな段階に入ったことを意味する。海南衛星ネットワークは、海南1号の4基、「文昌1号」光学衛星の2基、「三亜1号」高スペクトル衛星2基、「三沙1号」SAR(合成開口レーダー)衛星2基の、10基の衛星によるネットワーク構築を計画している。
楊氏は、「海南衛星ネットワークが計画している残りの6基も、計画に基づき打ち上げられる予定だ」と明かした。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年2月28日