このところ新型コロナウイルス感染が拡大している上海のスーパーのオーナーが、自宅隔離を余儀なくされたため、店を「セルフ精算」に切り替えた動画がネット上で大きな話題となっている。動画を見ると、客は自分でバーコードリーダーを使ってスキャンして精算を済ませている。中には、「臨時スタッフ」になって、他の客の精算を手伝っている熱心な客もいる。3月28日、このスーパーのオーナー・景さんは取材に対して、「現在、セルフ方式で順調に経営できており、万引きする人は現れていない」と話した。北京青年報が報じた。
上海で新型コロナ感染が拡大し、封鎖管理を行っているコミュニティもある。3月26日、宝山区でスーパーを経営している景さんも、自宅隔離を余儀なくされ、スーパーも休業せざるを得ない状況になったという。ただ、自身は隔離しなければならないものの、スーパーは隔離対象範囲外であったため、休業要請の通知もなかった。そこで、団地の住民に生活用品を提供し続けることができるようにと、「セルフ精算」というスタイルを思いついたという。「顔馴染みの常連客に朝夜に店の開け閉めをしてもらっている。常連客は、開け閉めのほか、レジの手伝いもしてくれていて、とても感謝している」と景さん。
そして、「ここ数日、商品を買う時に、自分でバーコードリーダーを使ってスキャンして精算している客もいる。客が商品について何か聞きたい時には、監視カメラを通して会話している。ここ数日、スーパーの経営は順調で、売上高が減るどころが逆に増えている日もあるほどだ。現在、万引きする人は現れていない。ただ、今のところ品出しをすることはできない」としている。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年3月30日