北京市が26日午後に開いた新型コロナウイルス対策をめぐる第316回記者会見で、市商務局の趙衛東副局長は北京の生活必需品市場の供給状況について説明し、「同市の主なスーパーや店舗の来店客数は安定しており、十分な商品が陳列されている。また各大手スーパーや生鮮ECは、普段の5倍以上の商品を確保している」とした。北京青年報が報じた。
主な農産品卸売市場7ヶ所の野菜供給量が前月比11%増に
北京市の新発地や大洋路といった主な農産品卸売市場7ヶ所の野菜供給量は26日、前月比11%増の2万5200トンに達した。そのうち、新発地卸売市場だけで2万2600トンに達し、同期比で過去最多を記録した。
趙副局長は、「毎日のモニタリングや分析メカニズムをベースに、当局は1日のモニタリング回数を午前9時、午後1時、5時、9時の4回に増やし、卸売市場の供給量や仕入れ量、スーパーを含む小売店に並ぶ商品の状況、品出し状況などのモニタリングと分析を行い、市場の動向をリアルタイムで把握できるようにしている。また、同市の主な農産品卸売市場7ヶ所やチェーンの大手スーパー8社などに職員を派遣して、供給源の手配や交通、取引の秩序といった状況を随時把握し、できるだけ事前に調整したり、問題をすぐに解決したりできるようにしている。現在のところ、主なスーパーや店舗の来店客数は安定しており、十分な商品が陳列されている」との見方を示した。
各大手スーパーは普段の5倍以上の商品を確保
供給源確保の面を見ると、新発地を含む主な農産品卸売市場は、主な供給源となっている地域と連携し、農産品が北京に輸送されるよう積極的に手配している。そのうち新発地卸売市場では25日午前7時から26日午前7時にかけて到着した野菜を輸送する車両は、前日の同じ時間帯の4380台から4918台まで増え、供給量は25日の1万9200トンから2万2600万トンまで増えた。特に、市民の間で需要が高まっている一部の野菜の調達が強化されており、供給量はキャベツが前年同期比92.9%増の1350トン、ニンジンが同比127.3%増の1250トン、ハクサイが同比60.0%増の1200トンに達した。
小売業者を見ると、北京市チェーン経営協会は25日、超市発や京客隆、物美といった主な供給保障チェーン企業に、「先頭に立って新型コロナと闘い、対策を行い、責任を果たそう」と呼びかけた。各大手スーパーは普段の5倍以上の商品を確保している。また、26日には、封鎖管理が実施されている団地や必要なコミュニティに、車両52台分の生活必需品を配送し、住民の消費の需要を満たすことができるよう取り組んでいる。
25日から政府が備蓄する鶏卵100トンの放出を開始
鶏卵市場の需要状況に関して、趙副局長は、「認可を経て、当局は25日から、政府が備蓄する鶏卵100トンの放出を始めた」と明らかにした。
ECを見ると、京東集団は60日間やり繰り可能な量の米や小麦粉、食用油を確保している。また、叮咚買菜や美団買菜といった生鮮ECは、マンパワーを増やして、普段の5倍以上の商品を調達して、常に商品補充ができる状態を整えている。
ECプラットフォームの注文数がここ数日激増し、市民からECプラットフォームが混雑しているという苦情が寄せられていることに関して、趙副局長は、「近くのオフラインスーパーや店舗を十分に活用して購入してほしい。オンラインでの注文は、できるだけ封鎖管理が実施されているエリアの住民のために確保させてほしい」と理解を求めた。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年4月27日