250万分の1スケールの月全体の地質マップ(縮小図) (画像提供は中国科学院地球化学研究所)
中国科学院地球化学研究所が7日に明らかにしたところによると、中国の科学者のチームによる世界初の250万分の1スケールの月全体の地質マップが完成した。この成果は先月30日、国際総合学術誌「Science Bulletin」にオンライン掲載された。中国新聞網が伝えた。
科学者チームは中国の「嫦娥」プロジェクトのデータを基礎に、世界のその他の月探査データと研究成果を十分に利用した。月表面の「地層」、地形、成分、構造、地質年代の研究を通じ、新たな月地質年表を打ち出した。クレーター物質、衝突盆地の形成、岩石タイプ及び構造タイプの区分システムを構築し、月地質マップ作成の基準、流れ、方法、図式を作成した。GISプラットフォームを使い、世界初の250万分の1スケールの月全体の地質マップを完成させた。
このマップは月の地質及び変化の情報を総合的に示しており、月の科学研究、探査計画、着陸地点の選択などに重要な基礎的材料を提供できる上、その他の天体の地質マップの作成に参考を提供した。
このマップは中国語と英語で作成され、地質出版社が紙版と電子版を同時に発行。同時発行されるのは月全体の構造概要マップ、岩石タイプの分布マップが含まれる。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年6月8日