「00後(2000年代生まれ)」の残業に対する態度は、これまでずっと議論の的だった。生活サービスプラットフォームの58同城と就職情報サイトの趕集直招がこのほど発表した「2022年卒業シーズン調査研究分析報告」によると、調査に回答した大卒者のうち、「00後」は「残業を希望する」とした人が88.1%に上り、世代別で最も高かった。
厳しさと複雑さを増す雇用情勢の中、大部分の「00後」は実際には非常によくがんばっている。
同報告によれば、就職に対する態度を見ると、「すぐに働きたい」が79%に上り、「就職する時期を遅らせる」は20%、「しばらくは働きたくない」は1%にとどまった。ネットユーザーの間で「00後は行き過ぎた競争に反対」ということが議論になるが、同報告は異なる結論を出した。
回答した大卒者を年代別に見ると、「残業を希望する」の割合が最も高かったのは「00後」で88.1%に上った。今年の大卒者は残業に対してこれまでと違った見方をしており、29.1%が「残業でより多くのことを学べる」との見方を示し、「自分のキャリアアップに役立つ」は40.5%、「仕事が好きだから残業する」は20.6%だった。
同報告によれば、「00後」が口ではだめと言いながら実際には努力する矛盾した態度を示すのは、主として就職に対する不安に根ざしており、自分で自分のストレスを解消している側面がより強い。また将来性のあるよい仕事やポジションが目の前にあれば、「00後」は誰よりも努力することをいとわないという。
ただ、「00後は残業を希望する」との結論に対し、次のような異なる見方もある。この報告は就職関連サイトでの調査に基づくもので、仕事を探している大卒者の多くは履歴書が1次選考を通過することを何よりも重視し、仕事の細かい部分についてはひとまず考えない。そのため調査の結論は、「『00後』の大卒者の90%近くが残業を希望する」ではなく、「『00後』の大卒者の90%近くが、残業を希望すると言うことが就職活動に有利に働くと考えている」ことになる。
また同報告によると、給与・福利厚生、個人のキャリアアップ、昇進メカニズムなどが大卒者の非常に重視する要素だ。90%近くがインターンシップ生を1回以上経験しており、「実習の経験が就職活動で役に立つ」と考えているという。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年6月17日