中国青少年研究センターが2014年3-10月に、中国の10省で実施したアンケート調査によると、今年の大学卒業生(就職者・未就職者)は就職の際、「コネが最も重要」とは考えていないことが分かった。中国青年報が報じた。
同調査では、未就職の大学卒業生は、今後の中国に高い期待を持っていることが分かった。回答者の72.9%が「共産党の指導の下、中華民族の偉大な復興という中国の夢を実現できると信じている」と答えた。また、中央政府に対する信頼度は7.79点、地方政府に対する信頼度は7.13点(10点満点)と、共産党や政府に対する高い信頼が示された。さらに、85.2%が「強大な国家は当然、核心的価値観によって支えられる」という考えに賛同し、85.0%が、「社会主義の核心的価値観を提唱する必要がある」との考えを示すなど、社会主義の核心的価値観に賛同していた。
同調査において、「就職はコネが大事」という考えに、未就職の大学卒業生47.1%が「賛成」した。しかし、就職活動において助けてくれた人のうち、最も多かったのは「友達」で61.3%。次に「家族」で55.4%だった。また、就職を最も有利にする要素で、最も多かったのは「関連の実習や仕事の経験があること」で63.7%。以下、「能力」48.6%、「卒業校の有名度」28.8%、「イメージ・気質」27.8と続いた。一方、「両親や親戚のサポート」は6位の19.0%にとどまった。つまり、大学卒業生は、就職には、両親や親戚のサポートではなく、個人の能力や総合的な資質が最も必要であると考えているということだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年1月13日