遼寧紅沿河原発(画像提供は遼寧紅沿河原発有限公司)
中国広核集団有限公司(中広核)は23日夜、168時間の試験運営により順調に試験を完了した遼寧紅沿河原発6号機が同日午後9時35分、正式に商業運営の条件を備えたと発表した。これは同発電所1・2期プロジェクトの計6基の原子炉が全面的に稼働開始したことをも示している。その総発電設備容量は計671万kWを超え、中国で稼働中のうち設備容量が最大の原発になった。新華社が伝えた。
東北地域初の原発である遼寧紅沿河原発は2007年8月に着工。1期プロジェクトの4基は中広核が独自の知的財産権を持つ「CPR1000」原発技術を採用し、2016年9月にすべて商業運営を開始した。2期プロジェクト(5・6号機)は2015年着工で、中広核の全面的にアップグレードされた「ACPR1000」原発技術を採用し、蒸気発生装置二次側パッシブ残留熱除去、パッシブ緊急高位冷却水源、パッシブ炉心への注水など38件の技術改良を行い、第3世代原子炉技術の特徴を持ち、安全水準がさらに上がった。
6基の原子炉の年間発電量は480億kWhにのぼり、同等規模の石炭火力発電工場と比べると標準石炭の使用を約1452万トン、二酸化炭素の排出量を約3993万トン削減でき、面積10万8000ヘクタールを植林するのに相当する。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年6月24日