中国が初めて独自に設計し建設した原発の秦山原発が15日0時15分、安全発電30周年の重要な歴史的瞬間を迎えた。国家核安全局や国家エネルギー局などの部門の承認を経て、秦山原発1号機の運行許可証の有効期限が2041年12月15日まで延長された。これによりさらに20年、安全に発電できることになった。中国青年報が伝えた。
秦山原発は1991年12月15日0時15分に発電・送電に成功し、中国大陸の原発ゼロの歴史に終止符を打った。中国は原発を独自に設計・建設できる世界7番目の国になった。秦山原発の耐用期間の初期設定は30年で、今年でちょうど30年目。累計発電量は6900億kWh超にのぼり、二酸化炭素排出削減効果は6億5300万トン。秦山原発環境緊急処置所の観測技術者は、「私たちはこの30年にわたり環境観測を続けてきた。現在の環境水準は当時とほぼ変わっていない。秦山原発の建設と発展において、水、土壌、大気、海産物などが環境放射線観測のサンプリング対象となっている」と述べた。
秦山原発では現在、9基が稼働中だ。設備容量は計660万kW、年間発電量は約520億kWh。中国で現在、完成している原子炉が最も多く、原子炉の種類が最も豊富で、設備容量が最大の原発となっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年12月16日