「ブサかわ」な銅奔馬のぬいぐるみが爆発的人気となった訳は? (2)

人民網日本語版 2022年07月06日11:26

ネットユーザーたちは「カワイイ」や「かわいくて、しかもなぜか癖になる」といったコメントを寄せ、次々と「いいね!」を押している。ただ、その一方で、「文化財をこのようにデザインすると、イメージが崩れてしまい、歴史をきちんと尊重していないし、あまりよくないと思う」といったコメントを寄せるネットユーザーもいる。

その点に関して、崔さんは、「私たちは全ての人の観点と声を尊重しており、優れた意見を常に取り入れている。2015年以来、当博物館は、様々なスタイルの文化クリエイティブグッズの制作に、トライし続けてきた。例えば、手の込んだグッズ、中国伝統文化の要素をふんだんに取り入れた『国風』のグッズ、キレイ系のグッズ、伝統的なグッズ、定番なグッズなどがあり、どれも独特なスタイルとなっている。今回、銅奔馬の文化クリエイティブグッズをデザインするに当たり、チームは一番初めのサンプル作成の時から、それを見た人がリラックスできるようなキャラクターにしたかった。文化クリエイティブグッズというのは、それを発信して多くの人に見て、覚えてもらえることにその価値がある。銅奔馬は『当館の宝』で、デザインチームは、それを人気文化クリエイティブグッズにすることに力を入れた。文化クリエイティブグッズを通して、一人でも多くの人に銅奔馬という文化財や関連の歴史を知ってもらいたかった」と説明する。

「ビンドゥンドゥン」や「三星堆」、「故宮」、「銅奔馬」といったお馴染みの文化クリエイティブが大人気となっている背後で、中国の文化クリエイティブ産業が今、急速に発展している。

2021年、中国全土の一定規模以上の文化企業や関連産業の企業(年売上高2000万元以上の企業)の売上高は前年比16.0%増の11兆9064億元(1元は約20.35円)に達した。ここ2年の増加ペースは平均8.9%となっている。文化クリエイティブ産業へのサポートを強化するために、中国政府は関連の産業政策や指導的意見を打ち出し、中国の文化クリエイティブ産業の発展を促進している。

崔さんは、「文化クリエイティブグッズを通して、人々が伝統や歴史文化をもっと重視するようになるほか、博物館にもっと注目するようになることを願っている。人気の文化クリエイティブグッズをたくさん生むことで、旋風を巻き起こし、文化に対する自信を高めたい」と語った。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年7月6日

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