日本歴史街道推進協議会がこのほど企画した関西の文化を体験するイベントに、中国や韓国、フランス、スリランカ、インド、キルギス、エチオピア、チリといった国から来た留学生10人が参加した。留学生たちは、今月2日から5日にかけての4日間、京都や奈良、大阪などを訪問し、退蔵院、清水寺、東大寺、大阪城といった名所旧跡を見学し、日本の文化を体験した。人民網が報じた。
5日のシンポジウムで、留学生たちは引率教員たちを前に、イベントに参加して感じたことなどを発表した。東京大学に通う中国人留学生・楊博銘さんは流暢な英語で、「中国、日本、韓国は東アジア文化圏に属しており、一衣帯水で文化が相通じている。今回のイベントに参加して、いろんな国から来た留学生と一堂に会する機会があり、実際に会って交流する重要性を強く感じた。実際に会って意思の疎通をしなければ、互いに理解し合うことはできない。多くの外国人が中国へ行き、中国で民間友好の長い歴史、濃厚な文化的雰囲気を感じることを願っている」と語った。
また、フランス、エチオピア、キルギス、韓国から来た留学生は、「今回の関西の旅は短かったものの、たくさんの素敵な思い出ができた」と口を揃え、「イベントを通して、いろんな国から来た留学生が友達になって親睦を深めることができた。今後も、このような文化体験学習に参加したい」と話していた。
イベントの責任者・稲永明子さんは取材に対して、「新型コロナウイルス感染症が蔓延し、各国の民間交流が停まってしまった。しかし、在日留学生の日本を理解したいという思いや願いは強まった。イベントにおいて、留学生たちは想像以上に日本の歴史、文化に対して興味を示していた」と語った。
1994年に創設された日本歴史街道推進協議会は長年、日本文化や国際交流関連の促進イベント展開に力を入れている。日本の首都圏に住む留学生たちが参加する関西文化体験イベントは2019年から始まった。新型コロナウイルス感染症の影響で、1年間にわたり中止となったものの、ここ3年で留学生50人が関西を訪問してその文化を体験してきた。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年8月10日