国潮ブーム10年で5倍に 若者の8割近く「中国ブランドをより好む」

人民網日本語版 2022年08月08日13:06

最近、ますます多くの若い消費者が中国ブランドを選ぶ傾向にある。このほど発表された「国潮ブランド若年消費者インサイト報告」によると、10年前に比べて国潮(中国伝統の要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド)志向が5倍以上高まり、消費者の78.5%が「中国ブランドをより好む」と答え、「90後(1990年代生まれ)」と「00後(2000年代生まれ)」が国潮消費の74%を担うという。

国潮の発展とともに、国潮ブームが続いている。同報告によれば、「90後」と「00後」をはじめとする新世代層は国潮ブランドの発展に新たな原動力を注入した。この層には強い民族的な誇りと文化的な自信があり、国潮ブランドの受容度が他の年代よりも高い。この層が徐々に社会人になり、経済的に自立して収入を得るようになると、「90後」と「00後」が徐々にトレンド市場で消費の中心になった。全業界の国潮ブランドの消費者のうち、「90後」と「00後」で74%を占める。一方で、ソーシャルECアプリ「得物」では、国潮消費の割合が87%に達する。

伝統文化、中国オリジナル、無形文化遺産、老舗文化が国潮のアップデートの中核を担っている。文化芸術の知的財産権、アーティスト、ブランドなど多方面と手を結ぶことで、伝統文化にトレンドのデザインを施し、中国オリジナルの新製品を生み出し、老舗文化とアートグッズの展示と初発表を行い、国潮文化がより広い若者世代の視野に入るよう後押しした。たとえば無形文化遺産「水調歌頭(伝統的メロディ)」のせんすなどだ。老舗は国潮ブームに乗り、「珍しいコラボレーション」を通じて、大胆なクロスオーバーを仕掛け、若返りのイノベーションを打ち出した。国民的スニーカーブランドの回力はコラボの新製品を打ち出し、コミュニティで若者と双方向のやりとりを重ねて、たくさんの「90後」のファンを獲得した。

「顔面偏差値が高くて画期的な技術も必要」というのが現代の若者が電子製品を買うときの基準だ。これにより、国潮ブランドは技術のバージョンアップとデザインのイノベーションを加速させ、国潮の科学技術製品が柔軟に多様化して供給されるようになった。新華睿思データによると、若者の約80%はスマートフォンを買うときにまず国産ブランドを選んでいる。そして国産スマホの持続的な技術革新が若者の購入意欲を高めるカギだという。得物アプリのスマホ類消費データを見ると、華為(ファーウェイ)、小米(シャオミ)、OPPO、VIVOが若者に最も人気がある国産スマホブランドだ。こうしたブランドの新製品の「技術面の注目点」が、若者の新製品に対する購入意欲を持続的にかき立てる原動力になっているという。

若者が伝統的な祝日を重視することが、国産品により大きな発展の可能性をもたらす。若者は祝日の成り立ちにふさわしいプレゼントを贈って気持ちを表したいと思い、伝統の祝日に再び「特別感」をもたらした。国潮ブランドは春節(旧正月)、端午節(端午の節句)、中秋節(旧暦8月15日)、七夕節(旧暦の七夕)などの伝統的な祝日に、それぞれにふさわしいモチーフのおしゃれな新製品を打ち出し、特別な日に特別な感情を伝えたいとする若者のニーズに応えているだけでなく、より多くの国潮ブランドが新たな製品のラインナップを打ち出すよう後押しした。(編集KS)

「人民網日本語版」2022年8月8日

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