鳳凰古城(2022年8月15日、撮影・楊子)
湖南省湘西土家(トゥチャ)族苗(ミャオ)族自治州鳳凰県でこのほど、磁気浮上式観光特急線が正式に運営を開始した。これにより、鳳凰県は中国で唯一、磁気浮上式鉄道が走る県級都市と観光地となった。
鳳凰県の磁気浮上式観光特急線(撮影・呉東林)。
鳳凰県は、文化遺産保護制度「国家歴史文化名城」に認定されており、歴史的景観やミャオ族トゥチャ族の文化遺産が優れた状態で保存されていることで非常に有名だ。なかでも明代の嘉靖35年(1556年)に建設され、歴史の移り変わりを見守って来た「鳳凰古城」は今もその風格を残している。
鳳凰県の磁気浮上式観光特急線は全長9.1キロで、設計最高速度は時速100キロ。4駅が設置され、主に高速鉄道駅や鳳凰古城、及びその近くの観光スポットを結ぶことになる。乗車料金は58元(1元は約19.8円)で、4日間乗り放題となる。
鳳凰古城の夜景(2022年8月14日、撮影・楊子)
鳳凰県に旅行に来るのは2回目という李自強さんは、「何年も前に初めて来たときは、高速鉄道も、磁気浮上式観光特急線も開通していなかったので、湖南省長沙市から何時間も車を走らせてまず吉首市まで移動し、そこからバスに乗り換えて鳳凰古城まで行かなければならなかった。でも、今は高速鉄道も、磁気浮上式観光特急線もできたので、鳳凰県に旅行に来るのはとても便利になった。磁気浮上式観光特急線も快適で、沿線の美しい景色を眺めることもできる」と話していた。
鳳凰県の磁気浮上式観光特急線は2019年8月に着工し、2021年12月にテスト運行を開始。今年5月にテスト営業が始まり、7月30日に正式に運営を開始した。
磁気浮上式観光特急線は設計から施工、製造、運営・メンテナンスに至るまで、独自の知的財産権を有している。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年8月15日