8月12日は「世界ゾウの日」 雲南省でゾウの「追っかけ」をする監視員

人民網日本語版 2022年08月12日15:03

8月12日は11回目となる「世界ゾウの日」。雲南省普洱(プーアル)市江城哈尼(ハニ)族彝(イ)族自治県では、アジアゾウの監視員が日夜、ゾウの動きを監視している。刁発興さん(47)もその一人だ。

刁さんは毎日、夜が明けて村民が出かける前に、村の近くにいるゾウの群れの位置を確認している。そして、「ゾウはとても利口なので、人間の善意を感じ取ることができる。だから今は人間との距離が近くても怖がらない。しかしそれでも安全を確保するためには、村民は野生のゾウとは一定の距離を保った方がいい」としている。

雲南省普洱市江城ハニ族イ族自治県のある村を通過するゾウの群れ(8月1日、ドローンで撮影・江文耀)。

長年「ゾウを追いかけ」ている刁さんは、現地の全てのゾウのことを熟知しており、1頭1頭に名前も付けている。近年、現地のゾウの個体数は増加の一途をたどっており、ゾウが出産するたびに、刁さんは家族がまた1人増えた気持ちになるという。「ゾウが増えるということは、仕事の量が増えることになるが、保護がうまくいっているということでもある」と、刁さんは胸を張る。

雲南省普洱市江城ハニ族イ族自治県の山の中でエサを探すゾウの群れ(8月1日、ドローンで撮影・江文耀)。

江城県には、刁さんのようなゾウの監視員が合わせて10人おり、ゾウ1頭1頭の性格や飲食、行動ルート、健康状態などを熟知しており、24時間体制で監視、追跡、観察を続け、ゾウと共に歩み、ゾウの安全を守っている。(編集KN)

ゾウの群れを観察する刁発興さん(8月1日、撮影・江文耀)。

夜明け前に、ドローンで村の近くにいるアジアゾウの位置を確認する刁発興さん(写真右、8月1日撮影・江文耀)。

雲南省普洱市江城ハニ族イ族自治県のある村に出没したアジアゾウ(8月1日、撮影・江文耀)。

アジアゾウの位置を報告する刁発興さん(7月31日、撮影・江文耀)。

「人民網日本語版」2022年8月12日

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