今月25日、「欧州で中国製電気敷き毛布が爆発的な売れ行き」の話題が微博(ウェイボー)の検索トレンドになった。
欧州の人々が冬を前に暖を取るためのグッズや設備を急いで買いそろえていることから、中国メーカーの間で製造ラッシュが起きている。
業界の専門家によると、欧州はまだ夏の気候だが、ロシアからの天然ガス供給が不安定になったため、欧州大陸全体で数十年ぶり最大のエネルギー危機を迎えている。こうした背景の中、中国の電気ヒーター、電気敷き毛布、空気熱利用ヒートポンプなどの暖房器具の輸出が今年は爆発的な伸びを見せているという。
中国税関総署のまとめたデータによると、今年7月だけで、欧州連合の加盟27ヶ国が中国の電気敷き毛布を前月比150%近く増の129万枚輸入した。EUに輸出される暖房器具の販売シーズンが1ヶ月程度延長された。多くの輸入業者が暖房器具を追加発注するようになり、「追加発注ラッシュ」が起きている。
まもなく訪れる冬を前に欧州の消費者の間で暖を取るグッズ・設備の購入が伸びている。これにより、1-7月には、中国製電気敷き毛布が同97%増の3340万ドル(約48億円、月あたりの売上は約7億円)に達し、成長率は他の家電製品を引き離した。一方で、電気ヒーターの輸出額も同23%増加した。
欧州市場はこれまでずっと中国の家電製品輸出の主な成長エンジンだった。欧州諸国の輸入電気ヒーターの需要が爆発的に増加し、中でもイタリア、ベルギー、オランダ、スペイン、ドイツの需要が特に増加した。ギリシャ、イタリア、ポーランド、ドイツ、オランダでは電気敷き毛布の輸入ニーズが2倍以上増加した。
経済学の専門家は、「エネルギー価格の急速上昇、天然ガスの不足という状況の中、メイド・イン・チャイナがグローバルサプライチェーンの『安定化装置』になった。質が高く、価格が合理的な中国の暖房グッズ・設備は欧州の消費者の間でますます人気が高まるだろう」と指摘した。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年9月27日