中国共産党第20回全国代表大会

心臓の鼓動はなくても健常者と変わらない暮らし

人民網日本語版 2022年10月28日13:43

王十七さんはトークライブのタレントで、高校の数学教師でもある。拡張型心筋症を患い、ずっと心臓移植を待っていた彼は、中国が独自に研究開発した第4世代磁気浮上型人工心臓により活路を見出した。中央テレビニュースが伝えた。

王さんは2004年に学校で突然卒倒し、拡張型心筋症と診断され、心臓移植を受けるしかなくなった。体に合うドナーを待つ間、王さんは薬による保存療法を受けた。王さんの容態は19年9月に悪化した。「全身が火傷したようだった。救急車で北京に向かう途中、すべての街灯が後ろに流れていき、生命末期のトンネルに入っている感覚だった」と王さん。

手術成功後の王十七さん

王さんは手術により「生き返った」。中国が独自に研究開発した全磁気浮上型人工心臓の臨床試験が当時すでに始まっており、病院も王さんに試すつもりはないかと確認した。「研究開発者は私の前で人工心臓をテーブルに叩きつけた。どんなに叩きつけても同じ角度での回転を保ち、すごいと思った」。だが、この手術には失敗の可能性もあった。それでも王さんは自分のためにも中国の医学の発展のためにも賭けてみようと思った。

王さんは発症から国産人工心臓の移植成功まで17年待った。この経歴を記念するため、自分に「王十七」という芸名を付けた。現在の王さんは普通に生活しており、毎日5キロメートル早歩きし、2日毎に15キロメートルのサイクリングをしている。医師によると、王さんは将来的に人工心臓を取り外し、自分の心臓を動かせるようになる見込みだという。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年10月28日

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