北京市順義区勝利街道(エリア)にある建北一社区(コミュニティ)の衛生院(診療所)では、午前9時ごろ、医療従事者の張双さんが高齢の男性・許さんに電話をかけて、「今日の体調はどうですか?血中の酸素飽和度は測定しましたか?95以下になったり、体の調子が悪くなったりしたら、すぐに電話してください」と話していた。同衛生院では最近、このような「挨拶の電話」をかけるのが日課となっている。北京晩報が報じた。
この地域では、高齢者を含む重点グループを対象にした新型コロナ対策を徹底するために、高齢者や一人暮らし、空の巣老人(子どもが巣立った後に残された高齢者)など特別にケアが必要な人のグループを作り、血中の酸素飽和度を測定するパルスオキシメーターを配布している。そして、コミュニティの職員や医療従事者が毎日、高齢者に電話をかけて体調やサポートが必要なことがないかを尋ね、適時援助の手を差し伸べている。
同コミュニティのある職員は、「パルスオキシメーターを配布したのは、高齢者が『幸せな低酸素症』にならないようにするため。高齢者は低酸素症に気付きにくく、胸の苦しさや息苦しさを全く感じることなく、体調の悪化に気付いて病院に運ばれた時には既に治療に最適なタイミングを逃しているというケースがある。パルスオキシメーターがあれば、高齢者の血中の酸素飽和度をはっきりとチェックすることができる。95を下回った場合は、すぐに病院に連れて行くようにしている」と説明する。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年12月28日