視覚障がい者の作家の作品がたくさん並んでいる上海初の身体障がい者にやさしい本屋「逆光226」(撮影・康玉湛)。
店内はバリアフリーで、視覚障がい者向けの読書補助器なども設置されている上海初の「身体障がい者にやさしい本屋」が最近、注目を集めている。中国新聞網が報じた。
白い扉から身体障がい者にやさしい本屋「逆光226」の中に入ると、店内はわずか37平方メートルほどながら、広々とした空間になっている。同書店は現時点で最小規模の「新華書店」だ。
「逆光226」書店(撮影・康玉湛)。
店内にはバリアフリー閲覧エリアが設置され、そこにあるロービジョン向けの読書補助器や据置型の拡大読書器を使うと、文字や画像が拡大され、はっきりと見ることができる。その隣には、点字プリンターも設置されており、自分の好きなグリーティングカードをプリントしたり、点字のメッセージをプリントしたりすることができる。
店長の邱琪文さんによると、同書店は視覚ではなく、触覚を通じて世界を感じる文化書店。点字図書のほか、文化クリエイティブグッズも並んでいる。
身体障がい者にやさしい、思いやりが詰まったデザインの店内(撮影・康玉湛)。
邱さんによると、「一部の文化クリエイティブグッズは、聴覚障がい者が制作し、一部は視覚障がい者が制作したグッズ。肢体不自由者が制作したグッズもある」といい、「このプラットフォームを通じて、一人でも多くの人に身体障がい者について理解することを願っている。彼らは社会において、思いやりを示される必要があると同時に、社会に認められ、社会における自分たちの価値を示すことを願っている」と話す。
オープンから2ヶ月の間に、「逆光226」には多くの身体障がい者が来店して、本を購入したり、交流したりしてきた。邱さんは、「今後、この書店を身体障がい者が集まる場所にしたい」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年2月21日