两会

人気教室が8秒で満室に 上海の芸術夜間スクール大人気のわけは?

人民網日本語版 2023年03月10日11:05

上海淮劇団の芝居剣舞教室が8秒で満室、国際博覧会博物館の焙煎教室が9秒で満室、上海市群衆芸術館のメイク入門教室が10秒で満室になった……これは今年の上海市民向け芸術夜間スクール春期教室のオンライン申し込みに見られたもので、大人気が続いている。この春に、同スクールは上海市群衆芸術館を本部校に、分校23ヶ所と分教場99ヶ所を連動して設立し、301種類の教室を開講し、そのうち30教室はオンライン、271教室はオフラインで行い、受講生約1万人を募集する計画だ。原稿執筆時点で、受付が始まってから24時間もたたないにもかかわらず、申し込んだ人は6000人に迫り、定員の6割近くに達していた。文匯網が伝えた。

新たな学び舎が大量加入 カリキュラムの内容が一層多様化

中国では、市民の芸術教育は上と下が熱く、中間が冷え込んでいる――子どもの芸術教育は盛んで、シニア大学も大人気だが、若年で芸術教育に関心を寄せる人はまばらで、教室があっても費用は高額だ。

上海はこの問題を解決すべく、2016年に市民向け芸術夜間スクールを打ち出し、18-55歳の人を対象に芸術カリキュラムを開設し、「80後(1980年代生まれ)」と「90後(1990年代生まれ)」に大人気を呼び、たびたび検索トレンド入りしてきた。それから7年間、カリキュラムはますます豊富になり、レッスンの場所もますます増えていった。多くの受講生が多忙な1日の仕事を終えて、スクールに駆けつける。晩ご飯を食べる時間を惜しんで参加する人もいる。受講生はスクールを「都市の中の芸術のふるさと」、「忙しい仕事や生活の合間の心が安らぐ場所」などとみなしている。

この春、たくさんの新たな学び舎が夜間スクールに加わり、市民に芸術教育サービスを提供するようになり、カリキュラムの内容が一層多様になった。例えば今年初めに中国中央テレビの元宵晩会(元宵節<旧暦1月15日、今年は2月5日>に放送される特別番組)に登場した伝統芸能「評弾」の上海評弾団は初級カリキュラムを設置し、受講生が聴く、学ぶ、唄うことを通じて評弾の美しさを深く理解できるようにするという。国際博覧会博物館は初めて夜間スクールに加わり、撮影専門教室とコーヒー・焙煎教室を打ち出し、「都市の暮らしをさらに素晴らしく」の理念を市民に伝える予定。虹口区の精武体育総会は非常に実用的な「女性のための護身術」教室を打ち出す予定。

また本部校は今年の春期教室で外国人向けの「江南点心教室」を他校に先駆けて打ち出し、中国で長期間働く・暮らす外国人向けの、中国の優れた伝統文化の魅力を感じてもらうことが狙いだ。

業界関係者は、「20-30年前の夜間学校と言えば、夜間や仕事のない時間を利用した再教育が教育のモデルだった。大学の定員が増えるにつれて、夜間学校は徐々に消えていった。そして今、夜間学校は文化芸術スタイルで夜間スクールとして再び私たちの視界に入ってきた。補習という硬直的需要から、芸術に触れる場所へ。全く新しい位置づけの夜間スクールには、人々が求めるものの移り変わりが体現され、また公的文化サービスの新たなヒントも示されている。(編集KS)

「人民網日本語版」2023年3月10日

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