オンライン上でアクティブに活動する「Z世代」 動画、SNS、ゲームが人気

人民網日本語版 2022年08月31日13:33

中国では、95後(1995-99年生まれ)や00後(2000年以降生まれ)を代表とする「Z世代」3億4200万人がインターネットのアクティブユーザーとなっており、総人口の約23%を占めている。中国のデータ研究機関「QuestMobile」の統計によると、今年6月、Z世代のインターネット平均利用時間は1ヶ月当たり160時間と、全体平均よりも目に見えて長かった。Z世代の利用時間が最も長いジャンルのトップ3は、動画、SNS、スマホゲームとなっている。「デジタルネイティブ」であるZ世代の学習や生活に、インターネットが深く溶け込むようになっている。北京青年報が報じた。

アクティブになるのは夜9時から

モバイルインターネットの豊富な資源が、Z世代のユーザーの「タイムテーブル」を変えており、夜9時から0時までのアクティブ度は他のユーザーと比べて目に見えて高くなっている。うち、動画、SNS、ゲーム・エンターテインメントがZ世代のオンライン上の「日常生活」のメインを占めている。統計によると、Z世代の利用時間が最も長いジャンルのトップ3は動画、SNS、スマホゲームとなっており、その割合はネットユーザー全体の平均水準を上回っている。

学習シーンを見ると、Z世代のほとんどは現役の学生で、特に00後は中学、高校、大学の段階で、教育学習系アプリの利用が目に見えて多くなっている。

仕事のシーンを見ると、Z世代が続々と社会に出るようになっている今、求職系のアプリの利用も人気となっている。統計によると、職業・教育アプリ業界のここ1年の成長における00後と90後の寄与率は43.2%に達している。

生活シーンを見ると、「おうち」生活が好きなZ世代は、デリバリーアプリに対する依存度が高くなっている一方、運動にも関心を持ち、運動・エクササイズ系のアプリも人気となっている

「遊び」、「オシャレ」、「ペット」が大好きなZ世代

Z世代は、エレクトロニック・スポーツ(eスポーツ)ゲームに強い関心を示している。統計によると、英雄聯盟(リーグ・オブ・レジェンド)や王者栄耀、和平精英(ゲーム・フォー・ピース)など、eスポーツイベントで採用されているゲームは若者に大人気で、男性の割合が際立って高くなっている。

また、Z世代はルックスを重視し、コスメのKOL(キーオピオニオンリーダー)を通して、スキンケアのスキルを学ぶのが習慣になっている。また、コスメ系のコンテンツの利用者のうち、Z世代の男性が占める割合が大幅に高まっている。統計によると、ソーシャルコマースプラットフォーム「小紅書」で最も多いKOLはコスメ系で、若者を呼び込むことに大成功している。トップ5のコスメ系KOLのフォロワーのうち、30歳以下の若者が占める割合は60%以上となっている。

その他、ペット系KOLはペット関連の素材をうまく活用して、多元化したコンテンツを提供し、Z世代の注目を集めている。ペットの世話やスマートなエサやりグッズ、ペット医療といった関連サービスを打ち出しているアプリも人気となっている。

「クオリティパフォーマンス」や「没入感」重視

Z世代はオシャレ、トレンド、ショッピング体験などを重視すると同時に、より理性的に消費するようになり、「クオリティパフォーマンス」を追求する消費理念が生まれ、「品質」が最優先事項となっている。

新興のエンターテインメントを見ると、Z世代は「没入感」を非常に重視し、脱出ゲーム、マーダーミステリーといったゲームに参加すると、それらの世界に没入する気分に浸ることができ、オフラインエンターテインメントの発展を牽引している。また、関連のアプリも続々と登場している。

個性的な生活という面を見ると、コンパクトでもハイクオリティなミニ家電がZ世代の間で大人気となっている。

健康・養生という面を見ると、「低脂肪、低カロリー、糖分控えめ」が、Z世代を引き付ける「売り文句」となっており、栄養補給・養生市場は若年化の傾向にある。

その他、中国文化に対しての自信が高まっている環境下で育ったZ世代は、伝統文化を普段の生活のシーンに溶け込ませるようになっている。例えば、漢服が大人気となり、国潮(中国伝統の要素を取り入れたおしゃれな国産品)文化の発展を牽引している。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年8月31日

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