農家の人々が田畑で忙しく農作業をしている間に、あっという間に春の中盤を迎えている。北京時間3月21日午前5時24分、二十四節気の4番目「春分」を迎えた。春の中間に当たり、昼と夜が同じ長さになる日で、この頃になると草木には新芽が生え始める。
中国には「春分には、陰陽半々になるため、昼と夜、寒さと暖かさが均等になる」という言葉があり、90日の春の真ん中で、「春を分ける」という意味で「春分」と呼ばれる。「春分」の頃になると、草がすくすく育ち、花が咲き誇るため、ピクニックに出かけて、花見をする絶好のシーズンとなるほか、農家にとっては田畑を耕し、種を植える忙しい季節となる。
(3月20日、撮影・Tanu它奴)
春分の頃は「遅寝早起き」が最適
「春分」を過ぎると、少しずつ昼が長くなり、夜が短くなる。中医学では、冬になると人体は陽気が弱まり、蓄えモードに入る一方、春になると、それが放出、発散されるようになる。このように上に向かう陽(熱)気が、万物の成長と発育を促進する。
そして、春は「遅寝早起き」が良いと言われている。春の自然界の陽気が高まるにつれて、精神や人体の陽気も盛んになっていくからだ。
眠気や疲れを感じた時は、昼寝をして、疲労を回復するとよい。
春分の頃は甘い食べ物がおススメ、酸っぱい食べ物は控えめに
春は、あっさりとしたものをメインに食べるというのが原則で、甘い食べ物がおススメで、酸っぱい食べ物は控え目にしたほうがよい。
中医学では、春になると、「肝気」が旺盛になる一方、「脾気」が弱まるとされ、「肝気」の発散に影響を与える酸っぱい食べ物を控え、脾臓や胃にやさしい甘い食べ物を食べるようにすると良いとしている。具体的には、牛乳や豆製品、旬の野菜、もやし、茎レタスなどがおススメだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年3月21日